沢田研二主演の伝説的傑作『太陽を盗んだ男』47年ぶり劇場公開 4Kでスクリーンに蘇る

#太陽を盗んだ男#沢田研二#菅原文太#長谷川和彦

(C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.
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『太陽を盗んだ男』
『太陽を盗んだ男』

無気力な理科教師が原爆を自作し国家に要求を突きつける

1979年10月6日に封切られ、日本映画史に強烈なインパクトを刻んだ伝説的傑作『太陽を盗んだ男』(79年)。各映画賞を席巻し、今なお熱烈な支持を集める本作が、4Kデジタルリマスター版として10月16日よりスクリーンに蘇る。

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本作は、1976年公開の監督デビュー作『青春の殺人者』で高い評価を受け、日本映画界の若き旗手と称された長谷川和彦監督が、次作として並々ならぬ熱量を注ぎ込んだエンタテインメント大作。今年1月に逝去した長谷川監督にとって、劇場映画2作目にして最後の長編監督作品となった。

退屈で無気力な日々を送る中学校の理科教師・城戸誠は、生徒を引率して遠足に出かけた帰り、武装した老人にバスジャックされてしまう。老人の要求でバスは皇居へと向かうが、事件を担当する山下警部が城戸の協力を得て生徒たちを救出し、犯人は射殺される。この事件を機に、城戸の中で何か大きなものが動き始める。

城戸は、かねてより計画していた東海村の原子力発電所からのプルトニウム強奪を実行に移し、自宅アパートで原子爆弾の製造に成功する。そして、自らを「9番」と名乗り、原爆を武器に警察へ「テレビのナイターを最後まで放送しろ」と要求。さらに、交渉相手として山下警部を指名する。続いて、ローリング・ストーンズの日本公演を要求するなど、城戸の行動はさらにエスカレートしていくが…。

本作は、一人の青年が原子爆弾を自作し、国家を相手に要求を突きつけるという挑戦的な物語に加え、坂下門前や国会議事堂での撮影、公道を使ったカーチェイス、日中のデパートから大量の偽札を実際にばらまくなど、現在では実現困難ともいえる破天荒な撮影を敢行。長谷川監督の妥協を許さない姿勢による異例の長期撮影、そして当時の大スター・沢田研二と、俳優として円熟期を迎えていた菅原文太による捨て身の熱演も相まって、数々の逸話とともに一大センセーションを巻き起こした。

スタッフにも、後の日本映画界を担う錚々たる顔ぶれが集結。『新宿スワン』(15年)や『あずみ』(03年)などを手掛けた山本又一朗が製作を指揮し、『セーラー服と機関銃』(81年)、『台風クラブ』(85年)の相米慎二が助監督、『CURE』(97年)、『黒牢城』(26年)の黒沢清が制作スタッフとして参加している。

今回、4Kデジタルリマスター化を記念し、新たな予告映像が解禁された。「フィルムで完成した当時のオリジナルの再現を目指す」というコンセプトでリマスターされた本編映像を使用。原子爆弾を自作する中学校教師・城戸誠を演じる沢田研二の、無気力さの奥から狂気がにじみ出すスリリングな演技と、城戸を追う熱血刑事・山下満州男役の菅原文太による圧倒的な存在感が鮮烈に映し出され、公開当時の強烈なエネルギーを体感できる予告編に仕上がっている。

今回4Kデジタルリマスター化され、47年ぶりに劇場公開するにあたって山本又一朗からコメントが到着。「『太陽を盗んだ男』は“懐かしさ”で片づけてほしくない。なぜ今やるのか——それは、この映画が放つ反骨とユーモア、そして狂暴なまでの熱量を、もう一度世に問う時代が来たからです。なぜ伝説なのか——危うさの手前で成立する奇跡、二度と同じ条件では作れない映画だから」と今この映画を公開する意義について言及。「どこか閉塞感のある現代にこそ、見終わった後、きっと世界が少し違って見えるはずです。スマホの小さな画面ではなく、暗闇の劇場でぜひ体感してほしい」と呼びかけた。

リマスター化にあたっては、変更や追加を施すことなく、最高品質で当時のオリジナルを再現することを目指した。国内で初めて、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとTOHOアーカイブという2大修復ラボがタッグを組み、最新技術と精鋭スタッフのこだわりを結集して作業を実施。さらに、本作の撮影監督であり、日本映画界を代表する名カメラマン・鈴木達夫が徹底監修した。公開当時の熱量とともに鮮やかに蘇る昭和の東京を、最新のデジタル上映でスクリーンに映し出す。

『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』は2026年10月16日公開。

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