本木雅弘「村重は“裏切者”ではなく、新たなヒーロー」 有岡城跡で『黒牢城』大ヒット報告

#本木雅弘#黒牢城

(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会
(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会
(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会

米澤穂信の傑作ミステリーを映画化し、第79回カンヌ国際映画祭での万雷のスタンディングオベーションや相次ぐ海外メディアからの称賛、ジャパンプレミアでの熱狂を経て公開された映画『黒牢城』。封切り翌日となる6月20日に荒木村重軍が籠城し、映画では緊迫の心理戦が繰り広げられた舞台・有岡城がかつて存在した“聖地”・兵庫県伊丹市にて公開記念舞台挨拶が開催された。

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荒木村重ゆかりの地で感無量!

『黒牢城』は初週末興行ランキングで邦画1位を記録。初週末3日間で19万6388人を動員、全世代に向けた超大作映画として、20代から60代と幅広い年齢層に支えられる大ヒットスタートを切った。

兵庫県伊丹市にて行われた公開記念舞台挨拶では、主演の本木雅弘、吉高由里子、青木崇高、黒沢清監督が登壇した。

籠城する有岡城で発生した不可解な事件に挑む城主・荒木村重を演じた本木は、地元の観客に向け「村重は歴史上“城を捨てて逃げた卑怯者”というレッテルを貼られがちですが、地元の皆さんはどう思われていますか?」と逆質問。客席から温かい拍手が沸き起こると、本木は「村重は“再発掘されるべき新たなヒーロー”だと思っています。そんな彼のゆかりの地で皆さんに作品を届けられたことは、本当に大きな喜びです」と感無量の面持ちで語る。

村重の妻・千代保役を演じた吉高は「この土地で村重や千代保が生きていて、その命のバトンが今の皆さんへ繋がっていると思うと感慨深いです。“村重は人を殺さない、生かしている武将だ”ということを、お心広く見ていただけたら」と笑顔で挨拶。

村重の腹心・荒木久左衛門役の青木は「伊丹に来た瞬間、ふわっと温かい空気に包まれる感覚がありました。街全体が応援してくれているのを感じます」と感謝を述べた。

初の時代劇に挑んだ黒沢監督は、歴史の舞台である伊丹での上映に「感無量です」と喜びを滲ませました。さらに村重の魅力について、「戦うことしか考えていなかった時代において、自分のやりたいことを純粋に追求し、生き抜いていった姿は本当に格好いい。現代を生きる私たちにとっても、これからの生き方の参考になればこれ以上幸せなことはありません」と締めくくり、場内は再び盛大な拍手に包まれた。

舞台挨拶後には、伊丹市内の「有岡城跡」、そして本木が演じた主人公・荒木村重を祀る「荒村寺」を一同が訪問した。

有岡城跡では、伊丹市文化財担当・中畔明日香さんの案内のもと、この地に当時から現存している石垣を紹介され、発掘調査によって発見されたこの場所は、床が土間になっており、石垣がそのまま室内の壁として機能し、その上に瓦葺の屋根が載っていたという。

いわば「地下室のような強固な構造」で黒田官兵衛が幽閉されていた場所だった説があるという説明に本木は「ロマンがありますね」と思いを馳せていた。

さらに、荒木村重の名にちなんで建立され、村重の位牌が祀られた「荒村寺」を参拝した一同。荒木村重が幼少期に遊んだとされる船の船底の現物を紹介されると、本木は目を輝かせていた。

『黒牢城』は現在公開中。