福士蒼汰と福原遥が紡ぐ愛と別れの物語 涙の「さよなら」に込められた真実とは――

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(C)2025 映画『楓』製作委員会 
『楓』
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スピッツの名曲を原案に、行定勲監督が描く令和のラブストーリー

福士蒼汰と福原遥をW主演に迎え、スピッツの楽曲「楓」を映画化した『楓』より、美しい星空と「楓」のメロディーが紡ぐ本予告を紹介する。涙の「さよなら」に込められた真実と、愛するからこそ伝えられなかった想いとは──。

・福士蒼汰×福原遥、スピッツ「楓」原案の映画で初の恋人役に挑戦! 行定勲監督と紡ぐ切ない愛の物語

スピッツの楽曲「楓」は、1998年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』に収録され、同年にシングルカットされた。その後、数多くのアーティストにカバーされながら、27年経った今も愛され続ける名曲だ。ボーカルで作詞・作曲も手がける草野マサムネが紡ぐ歌詞と心揺さぶるメロディーは、聴く人それぞれに寄り添い、大切な人との別れや想い出を包み込む。

監督を務めるのは、多様な恋愛映画を手がけてきた行定勲。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)に続き、令和を代表するラブストーリーに挑む。オリジナル脚本を手がけたのは、『ソラニン』(10年)『東京リベンジャーズ』(21年)など、ジャンルを超えて高い評価を得てきた髙橋泉。

音楽は、藤井風をはじめ多くのアーティストの作曲・編曲・プロデュースを担い、CM・映画・ドラマに楽曲を提供してきたYaffleが担当する。

このたび、ストーリーを明かす本予告と、2人の切ない想いが重なる本ビジュアルが解禁。さらに2人を支える友人役として、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)の出演も発表された。

須永恵(福士)と恋人の木下亜子(福原)は、共通の趣味である天文の本や望遠鏡に囲まれ、幸せに暮らしていた。しかし、朝に亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は彼は、双子の弟のふりをした兄・須永涼だった。1ヵ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去っていたのだ。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまう。亜子を悲しませないよう“恵”として振る舞う涼は、真実を告げられずにいた。

幼なじみの梶野(宮沢氷魚)だけが事情を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)は、次第に違和感を抱き始める。二重生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。「俺がずっとそばにいる」──いつしか彼にとって、亜子はかけがえのない存在になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があった。

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予告編では、幸せにあふれる2人の日常がいくつも切り取られる一方で、病院で沈む表情を見せる亜子や、「俺、間違ってたのかな」と葛藤する涼など、大切な人を失った悲しみの中で自分の想いに揺れる主人公たちの姿が描かれる。また、「楓」の印象的なサビ「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」とともに映し出される美しい満天の星空は、主人公たちに訪れる儚い運命を予感させる。

愛するがゆえに伝えられなかったこと、そして過去・現在・未来、めぐる季節の中で明らかになるあまりにも切ない真実とは──。大切な人への想いとともに、2人はどこへたどり着くのか。「楓」の楽曲に乗せて紡がれる2人の運命に、見る者は驚き、そして涙するだろう。

あわせて、涼・恵と亜子を取り巻く豪華な追加キャストも解禁された。双子の涼と恵の幼なじみであり、2人の一番の理解者である梶野茂役に宮沢氷魚。カメラマンとして働く涼のアシスタントで涼を慕う遠藤日和役を石井杏奈、亜子の行きつけの店の店長であり、よき相談相手でもある辻雄介役をTravis Japanの宮近海斗が演じる。さらに、双子の涼・恵の両親役として、大塚寧々と加藤雅也が脇を固める。

また、涼と亜子が唇を寄せ合う美しくも儚い本ビジュアルも解禁された。夜明けの神秘的な朝日を背景にしたキスシーンは、「さよなら 君の声を抱いて歩いていく」という「楓」のフレーズとともに切り取られ、2人だけの空間の静けさまでも感じられる。ロマンチックでありながらどこか淡く切ない、本作を象徴する仕上がりとなっている。

■宮沢氷魚/梶野茂役

子どもの頃からスピッツさんの楽曲は大好きでしたが、「楓」は、大人になるにつれ、曲の深みやメッセージを理解できてから、より好きになった曲です。台本を初めて読んだ時、自分が梶野を演じることも忘れて、一読者としてすごく感動しました。

梶野というキャラクターは、不器用で感情を表に出すのが得意じゃない人物で、福士蒼汰さん演じる双子の涼と恵とは、子どもの頃から一緒に成長してきた一番の理解者です。彼は一見強く見えますが、実はすごく繊細で、そのギャップがとても魅力的なキャラクターだと感じました。

福士さんとの共演は今回がはじめてでしたが、気さくに声をかけてくださり、昔から友達だったような感覚で撮影を楽しむことができました。

■石井杏奈/遠藤日和役

これまでの生活の中にあふれていた、スピッツさんの楽曲。大人になってからその魅力を改めて感じていて、大好きな曲がたくさんあります。本作の台本には、登場人物それぞれが持つ心の矢印や、一生懸命に今を生きる姿が描かれており、「楓」の世界観、そして優しいスピッツさんの世界観が反映された、とても人間味のある素敵な物語だと感じました。

私が演じた日和という役は、自分に正直で人に対しても真っ直ぐ。自分を肯定していて心の思うままに生きる魅力的な人です。すごく大らかな福士蒼汰さんとは、撮影中たくさんお話しさせていただき、福士さん演じる涼君と日和の関係性がより深まったと思います。同じ歳の福原遥さんとは2回目の共演で、変わらない優しさで現場はとても和やかでした。

■宮近海斗/辻雄介役

オファーを受けた際、スピッツさんの「楓」から生まれた物語と聞き、出演を即決しました。脚本を読み、登場人物の情景や、変わっていく景色の中でそれぞれが迎える結末にたどり着いたとき、本当の愛に気づく物語なのだと思いました。

雄介はすこしとぼけているというか、その人の意図しない部分を汲み取ってしまうキャラクターで、演じるうえで行定監督からも「天然な感じでいいよ」とアドバイスをいただきました。難しかったのは料理をすること。“料理ができる感”と“店長感”を出せるか不安でしたが、周りのスタッフさんが僕の表現を褒めてくださり嬉しかったです。

映画への出演は今回がほぼ初めてで、短い期間でしたが、撮影現場でさまざまなことを吸収でき、とても実りのある経験になりました。

『楓』は2025年12月19日より全国公開。