(後編)大泉洋主演『駆込み女と駆出し男』は、快進撃続ける『シンデレラ』のV4阻止できるか!? 

#週末シネマリサーチ

『ラン・オールナイト』
(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『ラン・オールナイト』
(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

(…前編より続く)

○【7位予想】『ラン・オールナイト』
ジャウム・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンがタッグを組んだクライムアクション。最愛の息子を守るために、親友のマフィアのボスの息子を殺害したことにより、命を狙われた殺し屋の逃走劇を描く。

3度目のタッグとなるセラ監督&リーアム・ニーソン。前作『フライト・ゲーム』(14年・ギャガ)は全国198スクリーンで動員9万4000人の5位、『アンノウン』(11年・ワーナー)が8位と安定した数字を残している。

本作は約230館での上映。4月23日にはお笑いトリオの「ダチョウ倶楽部」が公開記念イベントに出席し、寺門ジモンが和製リーアム・ニーソンをアピールするなど、ハチャメチャに盛り上げた。やや硬派な作品だけに10万人の壁が突破できるかが焦点となりそうだ。

【週末シネマリサーチ】(前編)大泉洋主演『駆込み女と駆出し男』は、快進撃続ける『シンデレラ』のV4阻止できるか!?

▲【8位予想】『テラスハウス クロージング・ドア 禁断の副音声版』
人気テレビ番組『テラスハウス』の劇場版として2015年2月に公開された『テラスハウス クロージング・ドア』の映像に、スタジオメンバーのコメントが入った副音声版。コメンテイターとしてYOU、トリンドル玲奈、山里亮太(南海キャンディーズ)、登坂広臣(三代目J Soul Brothers)、馬場園梓(アジアン)、徳井義実(チュートリアル)らが登場する。

本編は全国160スクリーンで公開され、初週で動員18万人、興収2億5000万を記録し、堂々の首位発進。『〜禁断の副音声版』は26館での公開ながら、2週間限定とファンが詰めかける可能性は大いにある。

△【10位予想】『Zアイランド』
お笑いコンビ・品川庄司の品川ヒロシ監督作第4弾。芸能生活30周年を迎えた哀川翔を主演に、ヤクザとゾンビとの構想を描く。

これまで品川監督作品は『ドロップ』(09年)が公開3日間で動員19万人の4位、『漫才ギャング』(11年)が動員6万人の8位、『サンブンノイチ』(14年)が、動員4万人の8位という数字を記録している。「哀川翔30周年」を前面に出したプロモーションを展開しているが、作品自体のクオリティも高く、良い意味での“B級テイスト”を逆手にとった演出も新鮮。スポットCMなどの印象で敬遠される危険性もあるため動員数は微妙だが、170館と上映館数も確保しており、前作『サンブンノイチ』の4万人ぐらいは集客したいところだ。

【注目シネマ】
×『明烏 あけがらす』
福田雄一監督が贈るコメディ映画。「明烏」や「品川心中」といった古典落語をもとに、借金返済に追われる不人気ホストの顛末を、ほぼワンシチュエーションで描く。主演に若手実力派俳優の菅田将暉、共演に城田優、若葉竜也、吉岡里帆をはじめ、福田組常連のムロツヨシや佐藤二朗がやりたい放題の怪演を披露している。

公開時は約20館からのスタート。キャスト陣のファンを含め、福田監督作品にも多くのファンがおり、スクリーンアベレージが高そうな作品だ。

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