【今週見るならこの映画!】北欧の至宝マッツ・ミケルセンにシビれろ!

『悪党に粛清を』
(C)2014 Zentropa Entertainments33 ApS, Denmark, Black Creek Films Limited, United Kingdom & Spier Productions (PTY), Limited, South Afric
『悪党に粛清を』
(C)2014 Zentropa Entertainments33 ApS, Denmark, Black Creek Films Limited, United Kingdom & Spier Productions (PTY), Limited, South Afric

今週は、『007/カジノ・ロワイヤル』の悪役といえば浮かぶ人も多いはず、“北欧の至宝”とも称される名優マッツ・ミケルセン主演の復讐モノが登場。残念ながら先日3シーズンでの終了が報じられたが、『羊たちの沈黙』などでおなじみハンニバル・レクターの若き日を描いた海外ドラマ『ハンニバル』で主演をつとめるなど、知名度もグッと上がってきているミケルセン。5月には本作のために初来日を果たすなど力の入れようも伝わってくる1本です。ほかに、トム・ハーディが一人芝居に挑んだ『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』や、ニコラス・ケイジが世界の終末に直面する『レフト・ビハインド』なども公開。

『悪党に粛清を』6月27日公開
〈復しゅうが復しゅうを呼ぶ西部劇〉
『007/カジノ・ロワイヤル』や『ヴァルハラ・ライジング』などのマッツ・ミケルセンが、妻子と兄を殺され復しゅうする主人公を熱演! 19世紀を舞台に、愛するものを殺された男の復しゅうの連鎖が展開します。主人公に立ちはだかる敵役を『ウォッチメン』で悪漢・コメディアンを演じたジェフリー・ディーン・モーガンが演じるほか、ヒロインを演じるのは絶世の美女エヴァ・グリーン。

『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』6月27日公開
〈技ありのワンシチュエーション〉
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も絶好調なトム・ハーディが、ド派手な世界から一転、シンプルな一人芝居に挑んだサスペンス。プライベートも仕事も順調な主人公が、帰宅中にかかってきた1本の電話をきっかけに、すべてを投げ打って遠く離れたロンドンへ車を走らせる。電話ボックスで展開する『フォーンブース』や棺(ひつぎ)で目覚めた男の脱出劇を描いた『[リミット]』など、いわゆる限定空間を活かしたワンシチュエーションモノ。いったい何が彼をそうさせたのか、車内を舞台にリアルタイムで進行する86分の構成が面白い。わずか8日間で撮影されたというのも驚きです。

『レフト・ビハインド』6月27日公開
〈ニコラス・ケイジ、今年3本目の主演作〉
突然世界から突然数百万もの人々が消え、街はパニック状態に。同じく飛行中のジャンボジェット機内でも人が消え、パイロット(ニコラス・ケイジ)は決死の生還を試みるが…。『リセット』や『回路』など、人々が消滅してしまうミステリー好きにはたまらない設定のサスペンス。不気味で対策が見えないだけにスリル満点。本作では聖書に書かれている終末をモチーフにしただけに、スケールも期待。

『ストレイヤーズ・クロニクル』6月27日公開
〈若手キャスト特盛のSFアクション〉
本多孝好のベストセラー小説を原作に、岡田将生と染谷将太が共演したSFアクション。子ども時代に極秘実験により特殊能力を覚醒させられた者たちの、『X-メン』ばりの戦いが展開。数秒先の未来を見る能力や動物の特技を身に着けた者たちなど、それぞれの能力が炸裂! 岡田と染谷のほか、松岡茉優、成海璃子、黒島結菜、高月彩、清水尋也ら若手注目キャストが勢ぞろい。

『天の茶助』6月27日公開
〈松山ケンイチ、SABU監督と再びタッグ〉
SABU監督が、自らの処女小説を映画化したファンタジックなラブストーリー。人の人生は天界の住民が書く“シナリオ”によって決まるという設定の下、事故死が決められた少女を救うために地上に降り立つ主人公の奮闘を描く。松山ケンイチが羽の生えた天使ビジュアルも披露。

(文:中村好伸)

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