プロミシング・ヤング・ウーマン
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このメンバーでなければ果たせなかった、ユーモアが効いた作品

アカデミー賞脚本賞受賞、主要5部門のノミネートを果たした映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』が、いよいよ7月16日に公開。このたび、本作ではエメラルド・フェネルの脚本に惹かれて出演した実力派俳優たちのコメントが公開された。

・“お持ち帰り”だなんてふざけるな! 痛快だけでは済まされない、若き女性の捨て身の裁き

30歳を目前に、夜な夜なバーで酔ったフリをして、自分を“お持ち帰り”する男に裁きを下す主人公・キャシー(キャリー・マリガン)。そんな彼女の前に突然現れる同級生のライアンを演じたのは、ボー・バーナム。ボーは、俳優のほか、監督、コメディアン、作曲家のほか、脚本家としてのキャリアもある。

プロミシング・ヤング・ウーマン

そんな彼は本作品の脚本を、「どんでん返しがある脚本はたくさんある中でも、この脚本には本当に意表を突かれた」と絶賛する。

キャリーは「いろんな作品に出てきたけど、笑いすぎて困ったのは久しぶり」とボーとの現場を振り返りつつ、「本作ユーモアが必要な作品だったから、彼以外には務まらなかったと思う」とボーを褒め称えた。

また、キャシーが働くカフェの同僚ゲイル役を演じたラヴァーンコックスも本作品には欠かせないキャスティングとなった。彼女自身、トランスジェンダーを公言する女優としてLGBTの擁護を訴えるアクティビストでもある。

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そんなラヴァーンコックスについて、フェネル監督は、「彼女はカリスマ性だけでなく天性のコメディの才能がある」と評価。キャリーも「ユーモアのセンスがあって、本当に温かい心の持ち主。いつも歌ってみんなの周りにいた。そういう温かさが役にも出ていた」と語った。

また、キャシーの医学部時代の同級生で復讐ターゲットとなる“同調圧力オンナ&女だからとわきまえる女”マディソンを演じたのは、アリソン・ブリー

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彼女は、「マディソンは興味深いキャラクターです。彼女は事件を忘れ、自分に都合がいいように記憶していた。そんなマディソンが、最後には事件に関わったことを深く恥じ、後悔するまでに変化する様子は見モノです」と熱く語っている。

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ユーモアで風刺たっぷりの復讐劇

本作品は、多くの共感と共に激しい論争を巻き起こした女性の復讐劇を描いたスリラー作品。タイトルが示すとおり、2015年に起こったスタンフォード大学性的暴行事件の加害者であるブロック・ターナーが“将来を嘱望された若い男性”と呼ばれたことへの皮肉であり、女VS男という対立構造の中でどちらかを“裁く”のではなく、社会に蔓延るジェンダーバイアスを浮き彫りにしている。

『プロミシング・ ヤング・ウーマン』は、7月16日に公開される。

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