ブリトニーやパリスも!『プロミシング・ヤング・ウーマン』サントラの魅力
#アカデミー賞#アンソニー・ウィリス#エメラルド・フェネル#キャリー・マリガン#ゴールデン・グローブ賞#サウンドトラック#サントラ#ジェンダー#スリラー#パリス・ヒルトン#ブリトニー・スピアーズ#プロミシング・ヤング・ウーマン#復讐
女の復讐劇を彩るアップビートでポップそしてスリリングな音楽
本年度の第93回アカデミー賞脚本賞を受賞し、主要5部門のノミネートを果たした映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』の新場面写真解禁とともに、サウンドトラックの魅力に迫った特集が公開された。
・“将来を嘱望された若い女性”の悲しい過去…地獄の悪夢へ導く皮肉に満ちたリベンジスリラー
本作はアカデミー賞の他にもゴールデン・グローブ賞でも4部門でもノミネート、英国アカデミー賞受賞など賞レースを席巻した。
監督は、ロマンティックコメディと復讐劇を融合させた独創的な脚本で長編デビューを飾ったエメラルド・フェネル。監督&脚本賞のダブルノミネートを果たし、脚本賞を見事に受賞。主人公を演じたキャリー・マリガンは、批評家からと絶賛を浴び、多くの賞を獲得している。
30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、カフェの店員として平凡な毎日を送っていた。その一方で、夜ごと、バーやクラブに繰り出し、泥酔したフリをして、自らに課したミッションを遂行していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋心を目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことに。そして、医大中退のきっかけとなったキャシーの親友の未来を奪った悲惨な事件に関わったすべての者への復讐心をも覚醒させることになる……。
本作は、多くの観客の共感を獲得しつつも、激しい論争を巻き起こしている。女vs男という対立構造の中でどちらかを断罪して終わるのではなく、社会に蔓延するジェンダーバイアスを浮き彫りにしているのがその理由だ。問題の矛先は“ナイスガイ”だけにとどまらず、“同調圧力オンナ”や“女だからとわきまえる女”へも向けられ、これらを痛烈に批判している。
「“お持ち帰り”って何?」コメント欄炎上のYouTube予告編はコチラ!
本作のサウンドトラックは、アップビートでポップ、そしてスリリングだ。『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(2019)やゲーム「フォートナイト」の楽曲も手掛けたアンソニー・ウィリスが音楽を担当。
フェネル監督は「居心地が良い魅力的な世界を作りながら、心の中では他者に対し過剰な同情心を持っているのが、本質的には女性だと感じたのです。そして物事を砂糖でごまかす感覚、つまり本作のトーンやサウンドトラックは、スプーン一杯の砂糖なのです」とサウンドトラックについて語る。重いテーマの中に、ポップで花束のようなサウンド、そしてスローながら毒々しい弦楽器の音が流れ、そこに込められたブラックユーモアがキャシーの復讐心とともに近づいてくる。
超大物アーティスト参加に監督は「内容はハードだが見るのがつらい映画ではない」
特に日本版の予告編でも使用され注目されたのは、ブリトニー・スピアーズの「Toxic」。スリリングにしてエキサイティング、ロマンティックなのに恐ろしい…甘くも危険な香りが漂うこのメロディが、本作のテーマを表現させている。
加えて、パリス・ヒルトンの「スターズ・アー・ブラインド」が、この復讐エンターテインメント劇に彩りを加えており、本作のサウンドトラックについて、フェネル監督は「内容がハードだからと言って、見るのがつらい映画である必要はない」とのコメントを添え、その魅力を語っている。
『プロミシング・ ヤング・ウーマン』は、7月16日に全国で公開される。
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