日本人の緻密さに世界も驚愕! 幾多の困難乗り越えたった1人で完成させた独自性炸裂のアニメとは?

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JUNK HEAD
(C)021 MAGNET/YAMIKEN

1人の日本人が手作りしたキャラクター人形を展示

先日も報じた通り、1人の日本人が独学で7年を掛けて完成させたストップモーションアニメ『JUNK HEAD ジャンク・ヘッド』が、3月26日に全国公開される。これに先駆け、実際に使用された人形の展示会が開催される。

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展示会は、3月20日より開催。アップリンク渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺において、それぞれ異なるキャラクターの人形が展示される。

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展示会では、絵コンテやメイキング写真も一緒に公開される。また、アップリンク京都では、公開日である3月26日より、映像ギャラリーで、監督自ら製作したメイキング映像も公開される。

人口激減で生徒が減ったダンス講師が公募で地下調査員に

この物語は、遺伝子操作により長寿を得た人類が、その代償として生殖能力を失い、環境汚染、ウィルス感染によって世界の人口も激減した後の世界を描く。

JUNK HEAD

人類を滅亡から救えるのは、かつて人間が労働力として地下世界に創造し、人類に反乱を起こした繁殖能力を持つ人工生命体マリガンにあるとして、生徒が激減したダンス講師の主人公/パートンが地下迷宮へと潜入。不気味だが可愛いマリガンたちと遭遇し、地下世界の生態を調査をしていく。すると、廃墟となった地下都市に変異体として生命を実らせた“木”が、多様なマリガンたちを誕生させていた。

挫折するかに思われた翌月、コンペで受賞。長編への足がかりを掴む

総コマ数約14万、フィギュアはすべて手作りで、堀貴秀が1人で監督、照明、編集、音楽までも担当。2013年に4年を掛けて『30分版』を完成させ、一日だけ自主上映を行い、この続編の制作費を14年1月にクラウドファンディングで募集したが失敗。しかしその翌月、フランスのクレルモンフェラン国際映画祭アニメーション賞を受賞すると、3月にもゆうばりファンタスティック映画祭短編部門グランプリを受賞。15年1月に、長編『JUNK HEAD』の制作を開始した。

公開まで幾多の困難があったが、ようやく日本での公開が実現した、日本が世界に誇れる映画だ。

JUNK HEAD

この情熱的な作品は、ギレルモ・デル・トロが「狂った輝きを放ち、意志と想像力が宿っている」と絶賛。ファンタジア国際映画祭最優秀長編アニメーション賞を受賞したほか、ファンタスティック映画祭新人監督賞を受賞した。