福田雄一監督作『新解釈・三國志』大ヒットスタート、50億円も視野

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三國志

正月興行は『三國志』と『鬼滅の刃』が牽引役に

12月11日から公開された『新解釈・三國志』が大ヒットスタートを切った。

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11日~13日の3日間の興収は約7億7200万円。福田雄一監督作としては夏公開の『今日から俺は!! 劇場版』の7億8760万円とほぼ同じ興行成績で、配給元の東宝は「興収50億円が狙える」としている。

本作は福田監督が脚本も手がけ、中国の『三國志』を新解釈で描く娯楽作。民のために立ち上がる蜀の武将・劉備(大泉洋)をグチや文句を言ってばかりのやる気のない武将、蜀を勝利へと導く孔明(ムロツヨシ)を軽いノリの話しぶりで頼りなさげな軍師として描くなど、福田監督らしいコミカルなキャラクターが登場する。曹操を小栗旬、周瑜を賀来賢人が演じるほか、山田孝之佐藤二朗橋本環奈山本美月岩田剛典渡辺直美ら豪華なキャストが顔を揃えた。

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初日アンケート結果によると、客層の男女比は40対60。世代別では40代が29・6%、50代が26・2%、20代が19・0%、30代が17・0%。鑑賞動機としては(複数回答可)、「笑えそうだから」が46・3%、「キャストが好きだから」が41・1%、「ストーリーが面白そうだから」が38・4%、「福田雄一監督・脚本の作品だから」が30・4%。人気ドラマの映画化である『今日俺』と異なり『三國志』はオリジナル映画だが、福田監督のブランド力や豪華なキャスト陣が観客を引き付けているようだ。

宣伝にあたっては、ユーチューブの「東宝MOVIEチャンネル」で、12月2日に公開記念イベントを生配信。大泉洋、ムロツヨシ、賀来賢人、橋本環奈、岡田健史、福田雄一監督が出演した。さらに10日には公開前夜祭オンラインイベントを配信。大泉、ムロ、賀来、岩田剛典、小栗旬、福田監督が出演した。

大泉をはじめとする出演者は製作元・日本テレビの『しゃべくり007』『おしゃれイズム』『世界一受けたい授業』『行列のできる法律相談所』『沸騰ワード10』などのバラエティ番組に出演。さらに、『行列のできる法律相談所』特別編として「新解釈・三國志から人気者たちがやってきたSP」を公開翌日の12日に日本テレビで放送した(系列局によって放送日時は異なる)。

正月映画の先陣を切って4日から『サイレント・トーキョー』『魔女がいっぱい』が公開されているが、13日時点で興収は『サイレント~』が2億8400万円、『魔女~』が1億7900万円と物足りない。正月興行は『三國志』と、公開9週目に入っても絶好調の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が牽引役になりそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)