「憎しみや暴力を恐れている」エリオット・ペイジがトランスジェンダー告白

#エリオット・ペイジ#エレン・ペイジ#トランスジェンダー

エリオット・ペイジ
エリオット・ペイジのInstagramより

名前もエレンからエリオットへ改名

『JUNO/ジュノ』(07)で予期せぬ妊娠をした高校生を演じてアカデミー賞主演女優賞候補になったエレン・ペイジが、自身がトランスジェンダーであることをSNSで公表、名前もエレンからエリオットに改名したことを明かした。

・エレン・ペイジはトップレスでパートナーとハグ!

「こんにちは、友人のみなさん! みなさんに、私がトランス(ジェンダー)であること、私の代名詞が“彼/彼ら”であること、私の名前がエリオットであることをお伝えしたいと思います。これを書いていることを幸運だと感じています。私の人生でここにたどり着くことができたことにも」という書き出しの長文は以下のように続く。

「ここに至る旅を支えてくれた素晴らしい人々への感謝で胸がいっぱいです。本当の自分自身を求め続ける自分を、ついに愛することができるようになるのがいかに素晴らしいことなのか、言葉に尽くせません。

トランス・コミュニティから絶え間なくインスパイアされてきました。あなた方の勇気、親切、そしてこの世界をより包摂的で思いやりあるものにするために働きかけ続けていることに感謝します。愛に満ちた平等な社会を実現していくために、私もできる限りサポートします。

そして、待っていただきたいこともお願いします。私の喜びは本物ですが、それは同時に壊れやすいものです。実を言うと、深い幸せを感じ、どれほど恵まれているかを理解していながらも、私は怯えてもいます。プライバシーを侵害されること、憎しみ、“ジョーク”や暴力を恐れています。

はっきりさせたいのは、私が祝福する歓喜の瞬間を台無しにしたいわけではないこと。ただ、全体像を伝えたいのです。統計は驚異的です。トランジェンダーに対する陰湿で残酷な差別が横行し、恐ろしい結果をもたらしています。2020年だけでも、少なくとも40人のトランスジェンダーが殺され、その多くが黒人とラテン系のトランス女性です。

トランスジェンダーのヘルスケアを犯罪化し、私たちが存在する権利を否定する政治家たち、巨大なプラットフォームを持ち、それをトランスコミュニティへの敵意を撒き散らすのに利用している人々へ。あなたたちの手は血に塗れています。あなたたちは卑劣で屈辱的な怒りをトランス・コミュニティに振り撒き、成人のトランスジェンダーの40パーセントが自殺を図ったと報告されています。もうたくさんです。あなたたちは“キャンセル”されているのではない。人々を傷つけているのです。私はその1人でありあなた方の攻撃に直面する私たちはもう黙ってはいません。

私は自分がトランスであることを愛しています。クイアであることを愛しています。より自分自身に近づき、私が何者であるかを完全に受け入れ、私はより夢を持ち、心を育てれば、目標に向かって力強く前進するのです。ハラスメントや自己嫌悪、虐待や暴力の脅威に日々晒されている人たちへ。私はあなたたちのことが見えています。あなたたちを愛し、この世界をより良いものに変えてい九ためにできること全てをしていきます」

ペイジは2014年に同性愛者であることをカミングアウト、2018年にダンサーのエマ・ポートナーと結婚している。

ペイジと『X-MEN:フューチャー&パスト』(14)で共演したヒュー・ジャックマンはツイッターで「エリオット・ペイジを全面的にサポートします。あなたの勇気と正しさに拍手を送ります。たくさんの愛を込めて」と祝福。

同作でペイジと共演し、バイセクシャルを公表しているアナ・パキンはペイジのインスタグラムの投稿に「愛とサポートを送ります、エリオット!」とコメントを寄せている。

同じく、『X-MEN:フューチャー&パスト』で共演したイアン・マッケランは「君の旅を世界と共有してくれて、ありがとう、エリオット。君の声は聴かれるべきものであり、私たちすべてを勇気づけ、教え導いてくれる」とツイッターで祝福した。

ペイジが主演するシリーズ「アンブレラ・アカデミー」を配信しているNetflixの公式アカウントも「私たちのスーパーヒーローをとても誇りに思います! 私たちはあなたが大好きです、エリオット! シーズン3にあなたが戻ってくるのが待ち遠しい」とリプライした。

INTERVIEW