シュワルツェネッガー、ボディビルダーのステロイド使用に警鐘鳴らす「体を酷使すれば後悔することに」

#アーノルド・シュワルツェネッガー#フィットネス#健康

「Men’s Health」より
「Men’s Health」より

自身もかつては筋肉増強のためにステロイド剤を服用

アーノルド・シュワルツェネッガーがフィットネス雑誌「Men’s Health」のカバーインタビューに登場し、7月に76歳を迎える今も続けるトレーニングや、筋肉増強剤としてのステロイド使用の危険も語った。

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カリフォルニア州のヴェニス・ビーチにあるジムで1時間の朝トレーニングを行いながらの取材で、シュワルツェネッガーは率直に語った。

ボディビルダーとして、アクション俳優として全盛期だったことに比べれば、肉体的には衰えは本人も自覚している。そして、ボディビルダーの全盛期に筋肉増強のためにステロイド剤の服用を公言していた。

シュワルツェネッガーは医師の指導のもと、定期的に筋肉増強剤や男性ホルモンを摂取していたが、これを公にしていたことで、理想的な筋肉美を求める人々が彼の真似をしてステロイド剤に手を出した。

1990年に議会がアナボリック・ステロイド規制法を可決するまではその使用は合法であり、一部のボディビルダーが違法に入手する現在とは事情も大きく異なる。

「ボディビルはずっと、常に安全なスポーツと考えられていた。しかし、今はそうではありません」とシュワルツェネッガーは警鐘を鳴らす。

「今、人々が死んでいる。薬の過剰摂取によって命を落とすようになっているが、彼らは自分が何をしているのか理解していない。彼らは自分のしていることが分かっていないのです。医師から医学的なアドバイスを受けたいなら、私はUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)か、クリーブランド・クリニックに行きます」と語った。

そして「手を出してはいけない」と呼びかけつつ、「確かに私たちは今、簡単に金を稼ぐ方法、手っ取り早く金持ちになる方法、簡単にインフルエンサーになる方法を常に探している時代にいる。ただ、いつだって体を酷使すれば後悔することになる。私は、腎臓移植を受けて酷く苦しんでいる人たちを見てきた。若い人たちにそれを知ってもらいたい」と語った。

Netflixでスパイ家族が主人公のシリーズ『FUBAR』の配信が始まり、6月7日からはリミテッド・シリーズのドキュメンタリー『アーノルド』も配信開始となる。10月には「Be Useful Seven Tools For Life(役に立ちなさい 人生のための7つの道具)』と題した著書の発売を予定している。

インスタグラムやTikTokには100万単位のフォロワーがいるインフルエンサーでもあるシュワルツェネッガーは「役に立つ」という概念を大切にしている。

「”役に立つ”とは、他の人のために何かをするという意味です。成功の法則のひとつは、何かをお返しすることです」と語る。現在シュワルツェネッガーは、フィットネスの概念をギリシャ彫刻のような筋肉美ではなく、長期的な健康についてのものへとシフトさせている。

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