西島秀俊、三浦透子、岡田将生の名演は必見、世界を唸らせた傑作が今週のNetflixトップ10にランクイン
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カンヌ国際映画祭脚本賞ほか多数受賞の『ドライブ・マイ・カー』
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、毎週の人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回ピックアップするのは、日本のTOP10(映画)から、4位にランクインの『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』。日本映画初となるカンヌ国際映画祭脚本賞、アカデミー賞国際長編映画賞など数々の賞に輝いた本作は、日本のみならず海外からも絶大な支持を獲得した。
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舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と幸せに暮らしていたが、突然、ある秘密を残して音はこの世から去った。2年後、演劇祭で演出を担当することになった家福は、愛車のサーブで広島へ向かう。するとそこで、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦透子)と出会った。みさきと過ごす中で家福は、目を背けてきたあることに気付かされていく……。
村上春樹の小説を濱口竜介監督が見事に映画化
原作は、村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録される同名小説。妻を失った舞台俳優で演出家の家福が、喪失感を抱えつつも希望に向かって前進する姿が描かれる。監督・脚本は、『ハッピーアワー』(15年)、『寝ても覚めても』(18年)、そして黒沢清監督の『スパイの妻』(20年)の共同脚本で国際的に注目される濱口竜介。制作にあたり原作を読み込んだという濱口監督は、同短編集に収録される「シェエラザード」や「木野」のエピソードも本作に取り入れた。映像を通じて“村上作品”を体感できるかのような物語を紡ぎ出すことで、「ハルキスト」をも唸らせる作品に仕上げた。
西島秀俊は世界へ飛躍!
主演の西島秀俊は、喪失感を抱きながらも舞台俳優として役を演じる二面性を持った主人公を、時に静かに、時に激しく演じた。本作で全米映画批評家協会賞の主演男優賞をアジア人俳優として初めて受賞するなど海外にその存在を知らしめた西島は、現在トム・クルーズらが所属するハリウッド大手のタレントエージェンシー・CAAとの契約を結んだことが報じられ、ますます飛躍を続ける勢いだ。寡黙なドライバー・みさき役を演じた三浦透子は、実際に自身が運転するシーンもあることから、本作のために運転免許を取得。演技もさることながら、訓練を積んだドライブテクニックに監督から太鼓判を押された。その他、かつて音と交流があったと匂わせる高槻役の岡田将生も、物語に広がりをもたせるキーキャラクターとして強い印象を残した。
亡き妻の秘密を辿る果てに浮かび上がるものとは何か。原作の精神を受け継いだ脚本と役者たちの迫真の演技が導く、想像を超える圧巻のラストに注目だ。(文:U)
【Netflix日本Top10(映画)/4月17日~4月23日】
1位『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
2位『キル・ボクスン』
3位『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』
4位『ドライブ・マイ・カー インターナショナル版』
5位『ラスト・キングダム 死すべき7人の王』
6位『トップガン マーヴェリック』
7位『マイ・ダディ』
8位『ちひろさん』
9位『キャッシュトラック』
10位『護られなかった者たちへ』
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