『新感染』のヨン・サンホ監督の「本当に撮りたかった」衝撃のサスペンス・ミステリー映画
独立系のアート・アニメ作家としてキャリアをスタートし、社会と人間の暗黒面を鋭くあぶり出す作風で知られる鬼才ヨン・サンホが、『新感染 ファイナル・エクスプレス』以前から構想していた企画を映画化した。その映画『顔 -かお-』は、2018年に発表した自身初のグラフィックノベルが原作だ。
・殺人事件の容疑者は死後3ヶ月の死体!? 『新感染』のヨン・サンホ原作・脚本による最新型Kゾンビ
あの化け物が私の人生を狂わせた

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生まれつき目が見えないハンデを克服し、韓国随一の篆刻家として名を馳せたイム・ヨンギュ(クォン・ヘヒョ)。息子のドンファン(パク・ジョンミン)は“生きる奇跡”と呼ばれる偉大な父を敬い、彼の事業を陰ながら支えていた。
そんなドンファンのもとに警察から思わぬ知らせが届く。40年前に消息不明になった母親、チョン・ヨンヒの遺体が発見されたというのだ。しかも地中深くに埋められていたヨンヒは、何者かに殺された可能性があるという。
ドキュメンタリー番組のプロデューサーの提案で調査を開始したドンファンは、行く先々でヨンヒが“醜い顔”をしていたとの証言を聞き、ショックに打ちひしがれる。やがてドンファンがたどり着いたヨンヒの死をめぐる想像を絶する真実とは……。
主人公ドンファンとその父親ヨンギュを演じたパク・ジョンミン、クォン・ヘヒョは、共にヨン監督の過去作品に出演した経験を持つ実力派俳優。とりわけ『ただ悪より救いたまえ』『密輸 1970』などにも相次いで出演しているパク・ジョンミンは、本作で韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる第62回百想芸術大賞で、『しあわせの選択』のイ・ビョンホンなどを抑え最優秀演技賞を受賞している。
1970年代の回想シーンに登場する若き日のヨンギュとその息子をひとり2役で体現し、迫真の演技で見る者を圧倒する。また謎めいたヨンヒに扮するのは、ヨン監督の前作にあたるNetflix映画『啓示』で鮮烈な印象を残したシン・ヒョンビン。物語のキーパーソンでありながら“顔”が覆い隠されたこの異色のキャラクターが、観客の好奇心と想像力をかき立て、映画への没入感を高めている。
予告映像には、ドンファンは顔さえ知らずに生き別れた母親の素性とその最期を突き止めるため、生前の彼女を知る人々の証言に触れていくシーンが映される。
ところが彼らが口を揃えて言うのは、ヨンヒは「顔が醜かった」、「あの化け物が私の人生を狂わせた」と蔑まれていた過去が次々と明らかになり、母親の謎めいた過去と、さらに尊敬していた父親の知ることのなかった顔が……それは真実なのか、それとも虚像なのか?
そして、その先に待ち受ける衝撃的なラストシーンとは……。
『顔 -かお-』は2026年8月28日より全国公開。
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