無駄口を叩いただけで殴殺…アウシュヴィッツの残酷さがよくわかる映像、強制収容所の開設日に公開

#アウシュヴィッツのチャンピオン#アウシュヴィッツ強制収容所#ナチス#ホロコースト#マチェイ・バルチェフスキ#実話

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ホロコーストを生き延びたボクサーの実話を描いた映画『アウシュヴィッツのチャンピオン』が、722日より全国順次公開される。今回、本編映像が公開された。

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1940年6月14日“最初の囚人”としてアウシュヴィッツに移送されたテディ

本作は、アウシュヴィッツ強制収容所で司令官や看守らの娯楽として消費される葛藤を抱えながらも、生き延びることを諦めずにリングに立ち続けた一人のボクサーの実話をもとにしたヒューマンドラマ。

モデルとなった実在のボクサー、タデウシュ・“テディ”・ピエトシコフスキは、看守やカポ(囚人の中の統率者)を相手に数十戦の勝利を収め、囚人仲間にとってナチスの恐怖を打ち破り生き残るための希望の象徴だった。元囚人たちの証言や、本人の記憶をもとに、彼が歩んできた歴史を見事に映像化した。

アウシュヴィッツ強制収容所の開設日であり、主人公が移送された日でもある今日に合わせて公開されたのは、1940614日、アウシュヴィッツに移送された最初の囚人として主人公のテディが連行されるシーンを切り取った本編映像。

「家族のことは忘れろ」「お前たちは人間ではない」という司令官の非道な言葉と共に、テディが家族と引き裂かれる姿が映し出され、平穏だった日常が一瞬にして奪われていったことが分かる。収容所では、頭を刈られ、十分な食料も与えられずに労働に従事させられていた。

ある時、看守の目を盗み、1人の囚人が脱出計画を話し始めると、後ろから聞いていたカポによって殴殺されてしまう。突然シャベルで頭をはねられる衝撃的なこのシーンは、思わず目を覆いたくなるような残酷さだ。

続いて、作業する囚人らの頭上に掲げられている「働けば自由になる(Arbeit macht Frei)」と書かれた看板が映し出され、ここからは逃れられないのだという絶望感と恐ろしさが漂う場面になっている。この地獄のような環境下で、テディはいかにして希望の象徴になっていったのか。本編の展開に期待が高まる本編映像になっている。

マチェイ・バルチェフスキ監督も「映画のクオリティと普遍的メッセージのおかげで、国際的に訴えることができる映画になりました。何よりも、並外れた男と、極限状況における希望、そして希望のための代償をあわせて描いた映画です」と語る本作。公開を楽しみに待ちたい。

『アウシュヴィッツのチャンピオン』は722日より全国順次公開。

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