マット・デイモン、主人公に強く共感「脚本を見て自分はツイてると思ったよ」

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『スティルウォーター』

リアルな役作りのために石油採掘所の肉体労働者たちと交流

トム・マッカーシー監督によるサスペンス・スリラー『スティルウォーター』が現在公開中だ。これに併せて主演を務めたマット・デイモンのインタビュー映像が公開された。

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『スティルウォーター』は、第88回アカデミー賞作品賞受賞『スポットライト 世紀のスクープ』(15年)のトム・マッカーシー監督の最新作。仏マルセイユを舞台に、殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出すというサスペンス・スリラーだ。

主演は、『オデッセイ』(15年)や『ジェイソン・ボーン』(16年)のマット・デイモン。異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人の父親ビルを泥臭くもリアルに体現し、海外メディアからは「最高の演技を披露した」(NERDIST)と絶賛された。

娘アリソン役には、『リトル・ミス・サンシャイン』(06年)で映画ファンの心を掴んだアビゲイル・ブレスリン。本作品では、留学中にガールフレンドを殺した罪で逮捕されるという難しい役柄を見事に演じた。

今回公開されたのは、主演を務めたデイモンのインタビュー映像。彼は「脚本を見て自分はツイてると思ったよ。胸を打つ美しい物語で、役柄は今まで演じた中でも特に素晴らしかった」と振り返る。

さらに「トムと組むのは夢だった。才能あふれる監督だし、彼が選んだキャストやスタッフも最高だった。この上ない経験ができたよ」と念願の叶って実現したマッカーシー監督との仕事について語った。

そのマッカーシー監督は、本作品の構想をあたためてきた10年もの間にアメリカの社会が変化する中、主人公ビルのような社会の片隅に押しやられた人々を代弁することが大切だと感じたと語っている。

デイモンもこ意見に同感だとし、「ビルのような男は通常ならパロディー的な役割で映画に登場し、エリートたちから見下されるような存在なんだ。僕らはビルに強く共感したし、愛情を抱いてもいる」と語る。役作りのため、監督と一緒に実際にオクラホマの石油採掘所に行き、そこで働く人たちと交流したエピソードも。

ビルとその娘アリソンとの複雑な関係を描く上では、それまでの彼らの人生についてアリソン役のブレスリンと時間をかけて話し合いを重ねたという。「ビルは怒りや悲しみ、恥を胸に抱えていて固く心を閉ざした状態だった。自分が父親として失格だと感じていたんだ」と分析。共演したブレスリンについては「彼女の高い演技力にも助けられたよ」と笑顔で称賛を贈った。

『スティルウォーター』は、現在公開中だ。

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