型破りな純愛映画『麻希のいる世界』も公開!
1月29日より公開の映画『麻希のいる世界』に関連して、塩田明彦監督の過去作品である『害虫』と『月光の囁き』の特別上映が決定。それに伴い、『月光の囁き』の予告編が公開された。
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『麻希のいる世界』は、新谷ゆづみと日高麻鈴のダブル主演、共演に窪塚愛流と井浦新を迎えた、塩田明彦監督の長編最新作。塩田監督作品には3回目の劇中歌提供となる向井秀徳の参加も話題となっている。物語は、重い持病を抱え、生きる希望の持てない高校2年生の由希(新谷)が、破局的な性格だが美しい歌声を持つ同級生の麻希(日高)に惹かれ、麻希とのバンド活動を通して生きる意味を問い直していくというもの。
リバイバル上映される『月光の囁き』と『害虫』の2作品が選ばれた理由として、それぞれが塩田監督の代表作で人気作品ということが挙げられる。一方で、両作品とも「青春映画のお約束をことごとく破りながら純愛を描いている」という点で、最新作とも響き合う塩田監督作品のエッセンスを体現できる作品でもある。偶然にも『害虫』は初公開から丸20周年という記念の年となった。
塩田明彦監督の劇場映画監督デビュー作にして、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭(改称後:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭)審査員特別賞と批評家賞をダブル受賞するなど、その名を世界に知らしめた『月光の囁き』。青春映画のお約束をことごとくすり抜けながら純愛を描くという点で、すでに最新作につながる塩田監督の資質が現れている。主題歌を提供したスピッツの、爽やかでありながらも様々な解釈が可能な歌詞は、歪みながらも純粋な愛の物語を切なく包みこんでいる。
『月光の囁き』『どこまでもいこう』で華々しいデビューを果たした塩田監督3作目の劇場公開作『害虫』は、不安と孤独に疼く少女の葛藤をクールに描き、反抗的で美しい作品として監督のフィルモグラフィーに刻まれる全く新しい青春映画。大人の目から見たステレオタイプな子供ではなく、多面性を持つ一人の人間として子供を描く手腕や、確かな演出力は前作以上に野心的なものとなり、観る者を圧倒する。また、ナンバーガールの向井秀徳が自ら撮影現場に足を運び作詞作曲した「I don’t Know」が、公開から20年を経た今なお強烈なインパクトを与え続けている。
『麻希のいる世界』は1月29日より公開。『月光の囁き』は1月21日〜28日、『害虫』は1月22日〜28日に特別上映される。
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