“柔らかい足袋にヒールをつけてみようか” マルジェラが語る足袋ブーツの誕生秘話!

#デザイナー#ドキュメンタリー#ファッション#マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”#メゾン・マルジェラ

人気商品のルーツは、東京の路上の作業員

日本でも絶大な人気を誇るメゾン・マルジェラの天才デザイナーのドキュメンタリー映画『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ』が2021年9月17日より公開される。日本の足袋からのインスピレーションでデザインされたシューズ「スプリットトゥ」は1989年に発表されてから、現在もTabiシリーズとして人々を魅了している。この度、マルジェラの代名詞とも言える足袋ブーツの誕生秘話について、マルジェラ本人が語る本編映像が解禁となった。

20年モード界を牽引、引退して10年を経てなお人々を魅了するワケとは?

公開された映像の中でマルジェラは、こだわりのシルエットを目指す中、苦心のすえに生まれたこの足袋ブーツについて、「見たこともない形の靴を生み出そうとするとものすごく大変だ。僕は苦しみながら初めて東京に行ったときをふと思い出した。その時、僕らは路上で地下足袋姿の作業員を見た。僕は思った。“柔らかい足袋にヒールをつけてみようか”」と振り返っている。

古い箱から取り出された足袋ブーツの木型やブーツそのものが手にとられる様子も映し出されており、マルジェラ本人の足袋ブーツに対する思い入れが感じられる。 劇中では足袋ブーツ誕生秘話の他、メゾンマルタンマルジェラの象徴ともいえる白いタグが生まれた経緯についても明かされている。

これまですべてが謎に包まれていたというのが信じられないほど、本人が赤裸々に、これまでのキャリアやプライベートに至るまでの全貌を語り明かしている。

美的価値に挑戦し続ける型破りのデザイナー

ドローイングや膨大なメモ、初めて自分で作った服などプライベートな記録を初公開し、ドレスメーカーだった祖母からの影響、ジャン=ポール・ゴルチエのアシスタント時代、ヒット作となった足袋ブーツの誕生、世界的ハイブランドであるエルメスのデザイナーへの抜擢就任、そして51歳にして突然の引退――その全てをカメラの前でマルジェラ自身が明かしている。

型破りでエレガント、突然の引退から10年以上経った今も大きな影響力をもつ謎の天才デザイナー、マルタン・ マルジェラ。なぜ彼は評価され続けるのか? 革新的、繊細で優しく、かつ大胆不敵、本質を見極め、決して妥協しない。マルジェラの創造性と仕事術、その全貌がいま、初めて明かされる。

『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』は2021年9月17日より公開。

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