松岡茉優×成田凌『男ともだち』 恋人ではない2人が紡ぐ曖昧で切ない予告編解禁

#chilldspot#三島有紀子#成田凌#松岡茉優#男ともだち

(C)2026『男ともだち』製作委員会
『男ともだち』
『男ともだち』

chilldspot書き下ろし劇中歌が2人の距離感を優しく彩る

松岡茉優を主演、成田凌を共演に迎え、千早茜のロングセラー小説を映画化した『男ともだち』より、2人だけの温度感と絶妙な距離感を甘く、苦く、切なく映し出した本予告映像と本ビジュアルが解禁された。あわせて、劇中歌がchilldspotの書き下ろし楽曲「lost child」に決定した。

・「美しくなりたい」は罪なのか 松岡茉優×仲里依紗が挑む美容整形業界の光と闇

本作は、「しろがねの葉」で第168回直木賞を受賞した千早茜のロングセラー小説「男ともだち」(文春文庫)を映画化した作品。30歳を目前に人生の行き詰まりを感じるイラストレーター・神名(かんな)と、“男ともだち”のハセオが築く、曖昧でありながら確かな関係を描く。

主人公・神名を演じるのは、『勝手にふるえてろ』(17年)や『万引き家族』(18年)の松岡茉優。才能を持ちながらも人間関係に不器用で、孤独や不安を抱え、30歳を目前に人生の壁に直面するクリエイターを繊細かつリアルに演じる。

神名の“男ともだち”・ハセオ役には、『愛がなんだ』(19年)や『窮鼠はチーズの夢を見る』(20年)の成田凌。ぶっきらぼうな一方で、神名とは誰にも踏み込めない絶妙な距離感を保ち続ける特別な存在として、唯一無二の魅力を放つ。劇中で7年ぶりに再会する神名とハセオに重なるように、松岡と成田も7年ぶりの共演を果たした。

さらに、神名の恋人で同棲相手・彰人役を井上祐貴、妻子がありながら神名と関係を持つ医師・真司役を中島歩が演じる。咲妃みゆ、三浦貴大、余貴美子、池畑慎之介ら実力派キャストが脇を固め、ままならない人生の機微を豊かに描き出す。

監督は三島有紀子。2026年2月に京都、福井、広島で撮影を行い、人生の岐路に立つ人々の複雑な感情やぬくもりを、演技派キャストによる繊細な芝居と力強いロングテイクで映し出す。長編監督11作目にして、新たな境地を切り拓く意欲作となった。

恋人と京都の町家で暮らすイラストレーター・神名(松岡)は、仕事もプライベートも順調に見える。しかし、30歳を目前に描きたいものを見失い、惰性や不毛な恋愛に逃げる日々を送っていた。

そんなある日、大学時代の“男ともだち”ハセオ(成田)からの思いがけない電話をきっかけに、2人は7年ぶりに再会する。空白の時間を埋めるように、始発電車が動き出すまで仕事や恋愛観を語り合うが、帰宅した神名は、同棲相手の彰人(井上)から「男ともだちってずるい響きやなぁって…」と複雑な感情がにじむ言葉を投げかけられる。

さらに、大学時代の先輩でライブハウスのオーナー・岩佐(三浦)からは、「お前たちはさ、お互いの幻想なんだよ。特別じゃない」と言われてしまう。無理難題を押し付けるクライアントに神経をすり減らし、恋愛もうまくいかず、神名は次第に追い詰められていく。「ハセオはさぁ、なんで私とはしないの?」と言い放った神名の想いと、その問いかけに対する“男ともだち”ハセオの答えとは——。

『男ともだち』

(C)2026『男ともだち』製作委員会

今回解禁された予告映像には、印象的なセリフやシーンが散りばめられ、神名の浮気相手・真司(中島)、大学時代の友人・美穂(咲妃)らも登場。7年ぶりに動き出した神名とハセオの甘く、苦く、ひりひりとした時間が、美しいロケーションの中で紡がれていく。

さらに、本作の世界観を彩る劇中歌が、ジャンルにとらわれないサウンドと透明感のあるボーカルで注目を集める3人組バンド・chilldspotの書き下ろし楽曲「lost child」に決定。「2人がお互いの関係性をちょっとだけ意識するような歌を披露してほしい」という制作陣の思いを受けて制作された楽曲で、今回初披露となる。

「一日目、京都での夜をイメージして書いた曲」(比喩根)という本楽曲は、神名とハセオが訪れる京都のライブハウスのシーンで使用され、メンバーの比喩根(Vo/Gt)も出演し、弾き語りを披露している。

比喩根は「『神名とハセオがそこに居てこの曲を聴いてくれている』。これがなんとも嬉しくて自分自身もあの空間に浸れながら歌うことができました」とコメント。

三島監督も「届けてくれた楽曲には、ブルースの痛みと、前へ進もうとするグルーヴがある。その響きは、登場人物たちの心を静かに震わせてくれる」と語っており、比喩根の心地よい歌声とメロディが、神名とハセオの心の揺らぎに寄り添っている。

あわせて解禁された本ビジュアルは、7年ぶりに再会した2人が京都、富山、広島で過ごす“3つの夜”の一幕を切り取ったもの。年末、急きょ依頼されたイラストの仕事に身を削るように向き合っていた神名は、「煮詰まってるならこっちに来てもええで。」というハセオの言葉に背中を押され、彼が暮らす富山へ向かう。しかし、荒天で外出もできず、2人はハセオの部屋で大学時代のように映画を見ながら、ともに年を越す。

すぐそばで互いの体温を感じながらも、決して触れ合うことはない。2人だけの空気と絶妙な距離感が、切なく漂う。「恋人がくれないものを、彼だけが私にくれた」というキャッチコピーが示すように、神名にとってハセオはどんな存在なのか――。ハセオと過ごす“3つの夜”が、神名の人生を大きく変えていく。

『男ともだち』

■chilldspot 比喩根(Vo/Gt)

完成した作品を拝見させていただいた時、心の深い部分にボディブローを喰らったような気持ちになりました。人が隠したがるだらしなさや捻くれた思考がこの映画では惜しげもなく登場人物に描かれ、混ざって、魅力になっていく。綺麗だけじゃない、でもそれが一番綺麗。そんな映画だと思いました。

「lost child」はこの映画内の一日目、京都での夜をイメージして書いた曲です。再会した神名とハセオが互いに感じる懐かしさと安心感。ロマンチックでありながら、神名が日々感じている素朴な悲しさも織り込みました。実際に生演奏で撮影をさせていただいた時は緊張していましたが、「神名とハセオがそこに居てこの曲を聴いてくれている」。これがなんとも嬉しくて自分自身もあの空間に浸れながら歌うことができました。

『男ともだち』に携わらせていただけてとても光栄です! 歌はもちろん、日常の音や光も美しいのでぜひ映画館で見て聴いていただきたいです。

■三島有紀子監督

この世界は、美しいものだけでできているわけではない。その世界を、吐き出すような言葉で紡ぎ、ため息のような息遣いと、肉体の底から湧き上がる声で、それでも美しい世界を信じさせてくれる比喩根さんに、アコースティックギター一本で歌ってほしいと思った。

飾らない音は、飾れない人間にいちばん近いんじゃないかな。

届けてくれた楽曲には、ブルースの痛みと、前へ進もうとするグルーヴがある。その響きは、登場人物たちの心を静かに震わせてくれる。

原作を読み、脚本を読み込み、劇中のライブハウスで歌ってくれた比喩根さん。映画を一緒につくってくれて、心から、ありがとう。

『男ともだち』は2026年11月6日より全国公開。

INTERVIEW