Netflix『ボーイフレンド』のフーウェイ、『ドランクヌードル』イベントで“恋愛合宿”後の率直な現在語る

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『ドランクヌードル』
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『ドランクヌードル』
ドランクヌードル
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ドランクヌードル
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『ドランクヌードル』

2ヵ月の共同生活で得た人間関係の学びから、映画で描かれる他者とのつながりまで

映画『ドランクヌードル』の劇場公開に先駆け、4月25日にBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で先行上映会が開催された。上映後のトークイベントには、男性同士の恋愛リアリティショーであるNetflix『ボーイフレンド』シーズン2に出演したフーウェイが登壇。MCは、映画・音楽パーソナリティの奥浜レイラが務めた。

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本作は、ニューヨーク・ブルックリンの街角と州北部の森を行き来する2つの夏のあいだ、美大生アドナンが体験する出会いと別れを詩的に描いた全4章の冒険譚。刺繍アートに彩られた、日常と幻想の境界をたゆたう独創的な作品世界が話題を呼び、第78回(25年)カンヌ国際映画祭ではACID部門で上映。感度の高い観客から熱い支持を集めた。

2月の最終話配信後、初めてフーウェイが公の場に登壇する貴重な機会となった本イベント。満席の客席から大きな拍手に迎えられて登壇したフーウェイは、「このような場は初めてなので、とても緊張しますが、わくわくしながらお話していきたいと思います」と挨拶し、会場は再び大きな拍手に包まれた。

ドランクヌードル

まず映画の感想を聞かれると、「正直つかみどころがなくて、もう一度見返したくなる作品」と紹介。「4章構成の各チャプターに刺繍作品が出てくるので、このつかみどころのない作品を刺繍が物語としてまとめているんだなと感じました」と率直な感想を語った。

さらに、本作を彩る実在の刺繍アーティスト、サル・サランドラの刺繍アートについて、「エロティシズムでポップ。生々しさだけではなくて、可愛らしさを表現しているのが新しいなと感じました」と言及。また映画についても、「身体の交わりや触れ合いなど、エロティックなシーンがいろいろなかたちで描かれているけど、誠実にみせている点が本作の新しさだと思いました」と掘り下げた。

登場人物たちの刹那的な関係性については、「一夜限りの関係であっても、たしかにそこには愛や興奮や欲望がある。それはいずれ忘れ去られてしまうものでもあるけど、そのときの自分の感覚を記憶しておきたい、という眼差しが感じられました」とコメントした。

独創的な映像世界については、奥浜レイラが「日常なのか幻想なのか、自分の記憶のなかだけの話なのか。それが曖昧になっていく感覚が、まさに“ドランク”、“酔っぱらった感じ”ですよね。」とコメント。

それを受けてフーウェイは、本作で言及される中国・唐代の詩人・李白に触れ、「そこで李白を出すんだ、とビックリしました(笑)。李白は酒飲みで知られる人物。彼の詩を登場させることで、監督が何を伝えたかったのかを考えました。現実として見ているものが、ある時点で物語になったり、ならなかったりすることと関係しているように感じました」と語った。

さらに、時系列が直線的ではない構成について、「物語を作るときは時系列を直線的に描きがちですが、そうすると物語が完結してしまう。これが正しいというようなことを誰かに決められている感覚になることがあるので、あえて時系列を崩すことは、作品を見ている観客に対して、何かを訴えかけているように感じます。クィア研究をしている立場から見ると、すごくクィアな作品だなと思いました」と独自の解釈を掘り下げた。

本作がブルックリンの都市部と州北部の自然豊かな地域を舞台にしていることにちなみ、柔道と研究という2つの異なる環境で活躍することについて聞かれたフーウェイは、両者の共通点として「身体に悪いこと」を挙げ、会場が笑いに包まれる一幕もあった。柔道の練習や試合に伴うケガ、大学院での研究生活に伴う負担に触れつつ、「身体には負担がかかるものの、自分の人生を豊かにしてくれる」と語った。

『ドランクヌードル』

また、Netflixリアリティシリーズ『ボーイフレンド』シーズン2に出演し、2ヵ月間の共同生活を送るなかで得たものについて聞かれると、「恋愛合宿だった」と前置きし、「日常生活だと人との関わりは希薄になりがちだけど、共同生活は特殊で、逃げられない状況にあるからこそ、人とちゃんと向き合わなければいけない。恋愛も、友情も、すべての関わりにおいて、人との関わりの大切さを思い出させてくれた期間でした」と当時を振り返った。

さらに、本作のテーマのひとつでもある“他者とのつながり”について感じたことを聞かれると、「エロティックなシーンの前後に、登場人物たちが一緒にご飯を食べているシーンがあるんですよね」と指摘。「それは人との関わりのなかで重要なものだと思っています。食べることは生きること。生きるためには食べなくてはいけないじゃないですか。それはある意味、ケアでもあると感じました。人は生まれてから死ぬまで、一人では生きていけない。そうした人とのつながりを、食事のシーンから感じました」と分析した。

最後に、タイトルにもなっているタイ料理「パッキーマオ」について質問されると、「実はあまり食べません。ただでさえお酒を飲みすぎて胃や肝臓がやられているのに、こんなに辛い物を食べたら余計身体を崩すので、もう少し身体に優しい食べ物を食べたいなと思っています(笑)」とコメント。終始和やかな雰囲気のなか、イベントは幕を閉じた。

『ドランクヌードル』は2026年5月1日より全国公開。