北川景子がほぼすっぴんで挑んだ『ナイトフラワー』撮影現場——笑顔あふれる“内田組”メイキング到着
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森田望智、佐久間大介、渋谷龍太も参加、家族のような絆と真実の芝居
北川景子が主演を務め、森田望智、Snow Manの佐久間大介が共演する内田英治監督最新作『ナイトフラワー』より、キャストが集結した内田組撮影現場レポートと、笑顔あふれるメイキング写真が到着した。
・北川景子主演、森田望智、佐久間大介共演『ナイトフラワー』のメイキング写真をすべて見る
内田英治監督が自ら『ミッドナイトスワン』(20年)に続く“真夜中シリーズ”と位置づける本作は、借金取りに追われ東京へ逃げてきた母親が、2人の子どもの夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へ足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンスだ。
借金取りに追われ、2人の子どもを抱えて東京へ逃げてきた夏希は、昼夜を問わず働きながらも、明日食べるものにさえ困る生活を送っていた。ある日、夜の街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇し、子どもたちのために自らもドラッグの売人になることを決意する。
そんな夏希の前に現れたのは、孤独を抱える格闘家・多摩恵。夜の街のルールを何も知らない夏希を見かね、「守ってやるよ」とボディガード役を買って出る。2人はタッグを組み、夜の街でドラッグを売りさばいていく。ところが、ある女子大生の死をきっかけに、2人の運命は思わぬ方向へと狂い始める——。
主人公・永島夏希を演じるのは、国民的女優・北川景子。ほぼノーメイクで顔を崩して大きく笑い、関西弁でまくし立て、泣きじゃくり、夜のネオン街を全力で駆け回る——これまでにない表情で、強くたくましい母を熱演している。

北川演じる夏希のボディガードで、シスターフッドを描く格闘家・芳井多摩恵役には、Netflix「全裸監督」シリーズや『シティーハンター』、NHK連続テレビ小説『虎に翼』などで注目を集める森田望智。
共演にはSnow Manの佐久間大介、さらに本作で俳優デビューを飾る人気バンドSUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太が名を連ね、渋川清彦、池内博之、田中麗奈、光石研といった個性豊かな実力派キャストが脇を固める。
トランスジェンダーの主人公と少女の絆を描き、日本中の心を震わせた感動作『ミッドナイトスワン』から5年。内田英治が原案・脚本・監督を手掛けた渾身のオリジナル作品の撮影が、2024年11月下旬から約1か月間、関東近郊を中心にオールロケで行われた。
生活に困窮し、子どものためにドラッグの売人になることを決意する主人公・夏希を演じるのは、国民的人気俳優の北川景子。今回の北川は全編ほぼすっぴん。白く化粧っけのない肌に、青く染めた髪。服装もいたってカジュアルで、“身なりなんかに構っていられない”ギリギリの生活感がひしひしと伝わってくる。
子役の渡瀬結美(小春役)と加藤侑大(小太郎役)とは、撮影前のエチュードで仲を深めたようで、序盤から2人は北川に懐いていた。そんな家族のワンシーンから撮影が始まると、朝から元気に走り回る小太郎を「ねむた…」と気だるそうにあしらう夏希。美しい横顔には日々の疲労の蓄積がにじむが、小太郎を黙らせようとガバッと抱きしめる姿には、我が子への愛情があふれている。
その後、早口の関西弁で子どもたちをせかし、自転車に乗せる芝居などが続くが、時には細かいアドリブも織り交ぜる北川のナチュラルさは想像以上。ちなみに夏希が話す関西弁は、関西弁の中でも最も標準的とされる“摂津弁”だという。撮影前には北川から「どこの方言にしますか?」と製作陣に質問があったそうで、さすがはネイティブ関西人の北川ならではの着眼点だ。
「お前は王将の回しもんか!」と絶妙な間合いで入れるツッコミなど、北川の“関西グルーヴ”が夏希に与えるリアリティは計り知れない。
ドラッグの売人という危険な世界に足を踏み入れる夏希に手を差し伸べ、ボディガードとして行動を共にする多摩恵を演じるのは、役柄ごとにまったく異なる顔を見せる実力派俳優・森田望智。北川と森田の関係性は本作の重要なポイントとなるが、内田監督の意向により、あえて2人は撮影初日まで顔を合わせないままでいたという。
初日は、サトウ(渋谷龍太)の手下に暴行された夏希を、成り行きで家まで送り傷の手当てをする多摩恵——という順撮りに近いシークエンスだったが、初対面かつ初共演とは思えないほど、2人の間には親密な空気が流れた。
その後、小春が作ったオムライスをがつがつと頬張る多摩恵は、休むことなく食べ続け見事完食! 思わず「大丈夫ですか?」と声をかけるスタッフに、「大丈夫です~! 早く食べ終えられて良かった(笑)」と、多摩恵とは180度違うキュートな雰囲気で答えていた。
また、夏希が多摩恵に「家族になってほしい」とどしゃ降りの中で懇願するシーンでは、2人の熱演に涙するスタッフも。12月末の雨降らしは過酷そのものだったが、ずぶ濡れになりながら「子どもたちに未来見せてやりたいねん!」という夏希の魂の叫びを全身で受け止める多摩恵。カットがかかった瞬間、笑い合いながら抱き合う2人の姿は、孤独な女たちのシスターフッドを鮮やかに体現していた。
『マッチング』(23年)に続き内田作品への出演となる佐久間大介は、「内田さんは映像芝居の面白さを教えてくれた恩師」と語るほど、並々ならぬ思いで本作に挑む。トレードマークのピンクヘアを黒く染め、キラキラしたアイドルオーラを封印。明るさの中にも翳りを宿した瞳で、幼馴染の多摩恵を一途に想い続ける海に全身を投じた。

夏希と出会い、危険な道へとどんどんのめり込んでいく多摩恵に「どういうことだよ!」と激高する芝居では、ロケ現場となった駐車場中に響き渡るような声量で熱演。激しいアクションも、さすがの身体能力で軽々とこなし、ボロボロの“裂傷メイク”が施された自分の顔を見て「いって~! 痛くないけど!(笑)」と、終始内田組の現場を楽しんでいた。
本作が俳優デビューとなる渋谷龍太は、「緊張しました」と語っていたのが嘘のように、悠然たる佇まいで夜の街を仕切る麻薬密売の元締め=サトウを怪演。「じ~っと蛇みたいに(夏希を)見て」という監督の演出どおり、不気味な妖しさの中にも抗いがたいオーラを放つサトウを着実に作り上げていった。
違法ドラッグをさばくサトウのアジトでのシーンは、北川、森田、佐久間、渋谷が顔を揃える貴重な場面でもあったが、意外にも現場の雰囲気は和気あいあい。サトウの部下たちは全員“治安悪め”のルックだが、「ちょっと礼儀正し過ぎるよ!」と監督がイジり、全員が笑顔になるなど、シーンとは対照的な空気感の中で撮影は順調に進んでいった。
撮影最終日は、年の瀬も押し迫った12月末。夏希たち家族と多摩恵が揃う、本作を象徴するような“疑似家族”の温かいシーンとなった。子どもたちからの挨拶に始まり、笑顔に包まれたクランクアップ迎えた北川は、「夏希ほどではないですが、私も日々追い立てられるように生活しているので、夏希には共感しやすかったです」と、実生活と重ねながら本作への思いを吐露。
さらに「夏希は、誰か周りに支えてくれる人、助けてくれる人がいれば道を踏み外すことはなかった人です。家庭に恵まれず、社会の救いの手が行き届かないという状況で、必死にもがき、生きようとします。子どもを守りたいという母の強い想い、腐った世界でもなんとか前向きに生きようとする泥臭さを、見守っていただけたら幸いです」と力強く語った。
モラルや正論を飛び越え、ひとりの母親がたくましく生き抜く姿を、ぜひスクリーンで見届けてほしい。
『ナイトフラワー』は2025年11月28日より全国公開。
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