石原さとみ、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の嵐…ギリギリまで追い詰められる母親を熱演する『ミッシング』予告編

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(C)2024「missing」Film Partners

石原さとみの今までのパブリックイメージを覆す衝撃シーンに注目

石原さとみが主演を務め、『空白』(21年)『ヒメアノ〜ル』(16年)の吉田恵輔がオリジナル脚本でメガホンをとった映画『ミッシング』。本作より、石原が魂を揺さぶる渾身の演技を見せる予告編とポスタービジュアルを紹介する。

・石原さとみ、「メンタルが削られる芝居」に挑戦…失踪した娘を必死に探す母の目線の先には?『ミッシング』特報映像

本作は、常に観客に衝撃を与え、想像力を刺激する作品を発表し続ける吉田監督が、娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母の姿を描く感動作。出産を経て母となった石原が「今だからできる」と語り、これまでのイメージを一新させる新境地に体当たりで挑んだ。

・[動画]『ミッシング』の予告編はこちらから

とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヵ月が過ぎていた。娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。

『ミッシング』

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・『ミッシング』ポスタービジュアルはこちらから

そんな中、娘の失踪時、沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。

出口のない迷路を彷徨い続ける母親・沙織里を演じるのは、出産を経て母となった石原さとみ。これまでのイメージを一新させる新境地に体当たりで挑んだ。さらに、中村倫也、青木崇高、森優作ほか豪華実力派キャスト陣が集結する。

今回紹介するのは、石原が魂を揺さぶる渾身の演技を見せる予告映像。「なんかまたひどいこと書かれてるんだけど」と低い声で吐き捨てるように呟く沙織里(石原)。険しい表情で見つめるパソコンの画面には、沙織里へのバッシングが並ぶ。石原さとみの今までのパブリックイメージを覆す衝撃的なシーンだ。

娘が行方不明になってから3ヵ月が経ち、地元テレビ局の記者・砂田(中村)は誠意ある取材を続けるが、放送される番組は局の方針で煽情的な内容にせざるを得ない。世間の関心はいつの間にか沙織里の行動を非難する悪意ある書き込みとなって沙織里や夫の豊(青木)を苦しめる。沙織里の弟・圭吾(森)も誘拐犯の疑いをかけられ、世間の好奇の目に晒される。

家族であるはずの圭吾にも掴みかかっていくほど、心を失っていく沙織里たちの姿は見る者の心を揺さぶっていく。そして、様々な思いを胸に必死にもがき翻弄される場面から一転、暗い画面に響く着信音は、沙織里たちに何を知らせようとしているのか…。わずか1分27秒の予告映像からは、ギリギリまで追いつめられる主人公・沙織里の、とてつもない感情のうねりが伝わってくる。

6年前に自らつてを頼り「吉田さんの映画に出たいです」と直談判したという石原は、「こういう作品がやりたかったんだ、それが完成したんだ! 本当に嬉しい。夢が叶ったなと思いました」と熱く語る。

中村は、撮影で一番印象的だったことは「(石原さんが)心身をすり減らしながら芝居をする姿。それが一番ですね」と明かし、青木は「この役と向き合うこと自体が(第一子出産後の石原さんにとって)とても怖いことだと思うんです。“パン”と(現場とプライベートで)器用に切り替えてできたとしても、そういう向き合い方はしたくない、そんな役だと思います。母親というものの深さ、大きさ、偉大さ、というものを改めて感じました」と語り、石原の覚悟の演技を称賛する。

『ミッシング』は5月17日より全国公開。