5月は好調作が続々。最大ヒットは『シンデレラ』でシンデレラツムも完売状態!

#映画興収レポート

『シンデレラ』
(C)2015Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
『シンデレラ』
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『シンデレラ』
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大人気! ディズニーツムツの「シンデレラ」シリーズ

5月に入ってからも『シンデレラ』が好調だ。週末興行ランキングでは5週連続で1位を獲得。5月24日時点の興収は45.4億円で、ゴ−ルデンウイーク(GW)映画最大のヒットとなっている。

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おなじみのラブストーリーということから、女性を中心に子供から大人まで幅広い客層を集客しており、5月15日にはテレビ番組で、日本語吹き替えを担当する高畑充希と城田優がそれぞれシンデレラと王子の衣装で登場し、主題歌『夢はひそかに』を熱唱。動員増に一役買った。関連グッズの販売も好調で、ディズニーストアではディズニーツムツムのシンデレラツムがほぼ完売状態だという。

GW映画には『シンデレラ』以外にも好調な作品が多い。『名探偵コナン 業火の向日葵』と『ワイルド・スピード SKY MISSION』がシリーズ最高記録を更新。5月24日時点で、それぞれ41.5億円(前作が最高で41.1億円)、32.2億円(前作が最高で20.2億円)を上げている。『劇場版 ドラゴンボールZ 復活の「F」』は前作の29.9億円を上回り、35.6億円を上げ、北野武監督作『龍三と七人の子分たち』は興収14億円を超え、北野監督作としては『座頭市』(28.5億円)に次ぐヒットとなりそうだ。

5月公開作の1位は『映画 ビリギャル』。ベストセラー小説「ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を有村架純主演で映画化した作品だ。学年ビリのギャルが慶応大学を目指し、塾講師と母親に支えられて困難を乗り越えていく。配給元・東宝の発表によると、初日の客層は男女比が6対4、年齢別では16〜19歳が31.2%、40代が19.8%、20代が15.8%。幅広い客層を集めていることから、興収が伸びたようだ。

2位は『脳内ポイズンベリー』。真木よう子扮するアラサ―女子が恋に葛藤するリアルな心情を、5つの思考(理性・ポジティブ・ネガティブ・衝動・記憶)による「脳内会議」として擬人化して描く娯楽作だ。

3位は『駆込み女と駆出し男』。江戸時代、幕府公認の駆込み寺・東慶寺には離縁を求める女性たちがやってくるが、寺に駆け込む前に、御用宿で聞き取り調査が行われる。宿の居候で戯作者に憧れる駆出しの医者(大泉洋)と駆込み女たち(戸田恵梨香、満島ひかり)の交流を描く人情時代劇。主演の大泉や共演の戸田などがバラエティ番組に出演してPRにあたった。(文:相良智弘/フリーライター)

[5月公開作ランキング]
1位『映画 ビリギャル』19億円
2位『脳内ポイズンベリー』5.1億円
3位『駆込み女と駆出し男』4.6億円
※『シンデレラ』45.4億円
(5月24日時点。ムビコレ調べ)

相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。

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