山田洋次監督作『東京家族』が、小津監督の『東京物語』と共にベルリン映画祭で上映

左から山田洋次監督、夏川結衣、橋爪功、吉行和子、妻夫木聡
左から山田洋次監督、夏川結衣、橋爪功、吉行和子、妻夫木聡

1月13日に虎ノ門・金刀比羅宮で晴れ着姿の新成人約30名と一般の観覧者300名が見守るなか、山田洋次監督の81作目となる監督作『東京家族』のヒット祈願イベントが行われ、イベントの最後には本作が第63回ベルリン国際映画祭に正式招待されたことが発表された。

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『東京家族』は小津安二郎監督の代表作『東京物語』をモチーフにした作品。この日のイベントには、キャストの橋爪功、吉行和子、夏川結衣、妻夫木聡と山田監督が出席した。

新成人にエールを送るべく、司会からは登壇者1人ひとりに「20歳の頃にどんな夢を持っていたか? 当時の自分にアドバイスするとしたらどんな言葉をかけるか?」という質問が寄せられた。

「20歳の頃は既に芝居の世界に入っていました」という橋爪は「当時は無口で繊細な青年で、ついたあだ名は『ドジ、ムッツリスケベ(笑)』。当時の自分にアドバイスするとしたら『芝居なんかやめろ』って言ってあげたいですね(笑)」とコメント。吉行は「私も高校卒業と同時に芝居の世界に入って、毎日夢いっぱいで練習をしていました」と振り返ると、「当時の私はとても引っ込み思案で、この世界でやっていけるか不安だったのですが、そんなことでオドオドしないで、もっといろんなことにチャレンジしておけば良かったと思っています」と話した。

夏川は「私も働いていたのですが、まさか女優になるとは思っていませんでした。私も吉行さんと同じで、前へ前へと出るタイプではなかったので、もっと積極的に意思表示をしておけば良かったと思っています」と話し、妻夫木は「20歳の頃は目の前の役者の仕事に一生懸命でした。当時は大河ドラマの主役が夢だったので、夢はかなったと思います」とコメント。そのときに初めて祖父母から役者のことに関する手紙をもらったそうで「初めて家族孝行ができたと感じました。いいことだけではなく、悪いことも必ずありますが、自分の夢を持ちながら、自分を信じて進んでいってほしいと思います」とエールを送った。

その後、本作がベルリン際映画祭に正式招待され、小津監督の『東京物語』のデジタルリマスター版も上映されるというニュースが発表となると、3年前に同映画祭で特別功労賞にあたる“ベルリナーレ・カメラ”を受賞した山田監督は「今回はコンペではなく招待で、しかも1番大きなホールでの上映、栄誉なことだと聞いています」と喜びの言葉を発し、「行きたかったのですが、仕事で行けないのが残念です」と話していた。

『東京家族』は1月19日より全国公開される。

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『東京家族』作品紹介