20歳の熟成ぶりに脱帽 「恥じらいのストーリー」を映画化した気鋭監督の言葉が深い!

#スザンヌ・ランドン#スザンヌ、16歳#フランス映画

スザンヌ・ランドン
スザンヌ・ランドン
スザンヌ・ランドン
スザンヌ・ランドン

「自分が経験してみたいラブストーリー」を脚本に

パリを舞台に、高校生が大人の男性に恋をするひと夏の物語を描いた映画『スザンヌ、16歳』が8月21日より公開される。ムビコレでは、本作の脚本・監督・主演の3役をこなしたフランスの新鋭スザンヌ・ランドンのインタビューを掲載中だ。

『スザンヌ、16歳』スザンヌ・ランドン監督インタビュー

主人公のスザンヌは16歳。恋に憧れはあるけれど、学校の男の子たちが魅力的とは思えない。退屈な日々を過ごしていた彼女はある日、劇場の前で年の離れた舞台俳優ラファエルと出会う。2人はすぐに恋に落ちるのだが、スザンヌは彼との関係に不安を抱き始める。俳優を両親に持つランドンが、15歳の時に脚本を書き、19歳で映画製作に着手した。

「私は恋愛にとても興味があって、恋してみたいと強く願っていました。恋をしたいという気持ちが強かったんです。まだ経験したことのない恋愛感情というものに好奇心でいっぱいでした。それで少しずつ、自分が経験してみたいラブストーリーを書き出しました」と執筆した当時を振り返るランドン。「この脚本はちょっと変わっていて、とても短く全部で50ページしかありません。長い間下書きのままで放置してあって、この下書きを出演俳優たちに読んでもらいました。よく書き込まれた短編小説のように書いたものです」。

「私にとってラブストーリーとは第一に、瞬間のストーリーであり、恥じらいのストーリー」「2人の人間が真の意味で出会う時、つまり互いを発見する時、彼らは言葉を交わす必要はない。対話以外の方法で2人は互いを感じ、理解し合う」など、20歳とは思えないほどしっかりとした言葉で、デビュー作に込めた思いを語っている。

スザンヌは若く世間知らずだが、年上の男性相手の恋愛でも流されることなく、自分から関係に終止符を打つという強い意志も持ち合わせている。「2人の物語に終止符を打つのが彼女であるということは、私にとって非常に重要なことでした。なぜなら、この恋によって、彼女は前に進むことができ、希望やエネルギー、現実の生活に直面しても退屈しないことを示す方法だったからです。(中略)彼女は自分が乗りたくないときにはスクーターに乗らず、自分が思っていないことを無理にすることもなく、自分の人生を前進させることができると思えば、愛する男性と別れる強さも持っています」。スザンヌ・ランドンのインタビュー全文はこちらから。

INTERVIEW