初商品化の歌唱映像がDVD4枚に凝縮

河合奈保子デビュー40周年を記念して、TBSテレビに残る歌唱映像を厳選したDVD-BOX『NAOKO ETERNAL SONGS』が12月23日に発売される。TBSテレビの歌唱映像が商品化されるのは初めてだ。

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本作には、TBSテレビの名物番組『ザ・ベストテン』、『8時だョ!全員集合』、『たのきん全力投球!』から厳選された、1980年から1988年のまでの全27曲/放送113回分の歌唱映像が収録される。

河合奈保子

DISC1、2『Naoko in ザ・ベストテン』には、「ヤング・ボーイ」で道後温泉からの中継映像による初登場シーン、コンサート会場の前でファンからの盛大な“奈保子コール”の中で歌う「スマイル・フォー・ミー」、絃楽四重奏をバックにピアノ弾き語りで歌う「けんかをやめて」など全19曲/放送56回分(うち中継シーンは18回)を収録。名物の美術セットもいま見ると圧巻だ。

河合奈保子

DISC3『Naoko in 8時だョ!全員集合』には、デビュー直後に歌った「大きな森の小さなお家」から「デビュー」まで、 全国の市民会館から生放送されたライブ感あふれる映像全19曲/放送24回分を収録。作品音源とはひと味違うアレンジと驚異の生歌が楽しめる。

DISC4『Naoko on TV』では、『たのきん全力投球!』など13番組における歌唱映像をセレクト。武道館で熱唱する「ハーフムーン・セレナーデ」、ピアノ弾き語りの「十六夜物語」など全23曲/放送33回分を収録。

河合奈保子

これら4枚のDISCで、彼女がアイドルからアーティストへと成長していく軌跡を一気に確認できる。また、全編にデジタル映像レストアと音声マスタリングが施されている。

80年代アイドルで引退後もっとも露出がない歌手の筆頭

河合奈保子は1980年に「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」で優勝し、同年6月に「大きな森の小さなお家」で日本コロムビアからデビューしたアイドル歌手。八重歯に愛嬌のある顔立ちと豊満な容姿のギャップ、卓越した歌唱力に加え、不思議系のキャラクターが唯一無二の立ち位置で、四コマ漫画「あしたのナオコちゃん」(中西裕)のモチーフとなった。

「スマイル・フォー・ミー」、「けんかをやめて」など大ヒットを遂げながら、 1983年にはイメージ・チェインジを図り、先日この世を去った筒美京平が作曲した「エスカレーション」で約35万枚の最大のヒットを記録した。筒美が提供した曲は36曲にものぼり、彼女自身の作曲を除くと最も多い。

河合奈保子

その後も、1985年「デビュー〜Fly Me To Love」でシングル・チャート初のオリコン1位を獲得。 アルバム・チャートでは、1983年に竹内まりや来生たかお・来生えつこらが作品提供をした「あるばむ」で1位を獲得した。

やがて、自らが作曲やピアノ演奏を手がけるなど、アイドルからアーティスト活動にシフト。1997年に結婚すると芸能活動を休止し、オーストラリアに移住してからはほとんど表舞台に登場していない。2013年には娘のkahoが14歳でフジテレビ系の堀北真希主演ドラマ『ミス・パイロット』の主題歌「every hero」を歌い話題となった。

DVD-BOX『河合奈保子/NAOKO ETERNAL SONGS』(¥20,000/税別)は、12月23日発売。(文:fy7d)