『STAND BY ME ドラえもん2』大ヒットスタートも、前作比では物足りない出足?

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STAND BY ME ドラえもん 2
『STAND BY ME ドラえもん 2』
(C)Fujiko Pro/2020 STAND BY ME Doraemon 2 Film Partners

『SBM 2』は大人客が多いのが特徴

11月20日から『STAND BY ME ドラえもん2』が公開された。前作に続き八木竜一監督と山崎貴監督がタッグを組み、名作として知られる『おばあちゃんのおもいで』をベースにオリジナルストーリーを生み出し、3DCGでアニメ映画化した。妻夫木聡が大人のび太役で続投し、宮本信子がのび太のおばあちゃんの声を担当した。

・ハリウッド大作の枯渇を『鬼滅の刃』『ドラえもん』など邦画で埋める冬興行

宣伝に際しては有名人を起用した「のび太&しずか結婚応援団」を発足。“みちょぱ”ことモデルの池田美優、“ゆきぽよ”ことモデルの木村有希、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の児嶋一哉、俳優の鈴木福、コピーライターの糸井重里らが祝福のメッセージを寄せ、特設サイトでメッセージ映像を公開した。また11月20日には前作がテレビ朝日系で放送された。

各シネコンのHPで上映スクリーン数を見ると、1館で2~3スクリーン、1日10回以上、上映しているところが多い。シネコン側の期待の高さが上映回数増となって表れた。

23日までの4日間で興収は約6億7000万円。8月に公開された『映画ドラえもん のび太の新恐竜』と比べると約88%。『のび太の新恐竜』の総興収が推定33億円なので、最終興収29億円が見込まれる出足だ。14年公開の前作の総興収83.8億円の半分以下。大ヒットと呼べる興行成績だが、前作と比べると物足りないともいえそう。

配給元・東宝の初日アンケートによると客層は小学生が25.2%、40代が19.2%、20代が14・.7%、30代が13.4%。一方、『のび太の新恐竜』は小学1~3年生が29.5%、未就学児が17%、小学4~6年生が14.8%、30代、40代が各12.4%。『SBM 2』は大人客が多いのが特徴だ。

一方、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は11月23日時点で興収を259億円にまで伸ばし、『アナと雪の女王』『君の名は。』を上回り歴代3位に浮上した。21、22日の土日の成績は10.3億円で『SBM 2』を上回り、6週連続の興行ランキング1位となった。