石橋貴明、手越祐也、柴咲コウ…YouTube独自路線で伸びる秘訣は?

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石橋貴明
ホワイトボードを使って、マニアックな野球解説を行う石橋貴明
画像は公式YouTubeチャンネルより

2020年は、新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大防止に伴うステイホーム期間が長引き、芸能界ではYouTubeへ進出する芸能人が急増している。そうした最中、とんねるずの石橋貴明や元NEWSの手越祐也らは、独自路線で動画の視聴回数を伸ばしている。

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近年YouTubeを始めた芸能人は、ニーズを徹底的に研究し、強みを生かしつつ、視聴者の興味に合わせていった傾向がやや強い。今や273万人のチャンネル登録者数(メインチャンネル)を誇るオリエンタルラジオの中田敦彦は、YouTube大学と称して教育系動画に力を入れている。2017年11月にチャンネルを開設した草なぎ剛も、コカ・コーラにメントスを入れて反応を見る…など従来のYouTube視聴者にウケる定番の“やってみた系”動画などを実施している(企画の規模は一般人の比ではない大きさだが)。

一方、最近チャンネルを開設した芸能人の一部は、チャンネル開設時の初動に負けず劣らず、順調に数字を伸ばしている。今年6月にYouTube企画をスタートした石橋は、自身の母校である帝京高校の野球部出身選手を中心に(特に日ハム・杉谷拳士推し)、マニアックすぎる野球解説を定期的に実施。幅広い層を意識するテレビの野球解説とは異なるため、「誰がこんなマニアックで偏った知識を欲するのか…」とも思ってしまうが、石橋のトークが冴え渡り、一種のエンターテインメントに仕上がっている。

「好きなことをやりたい」と語ってジャニーズを退所し、すぐにYouTubeを始めた手越は歌唱企画や、未経験でやりたかったという書籍出版企画を行っている。また今年3月末から本格的にYouTube企画を始めた女優・柴咲コウも、好きな料理や文化活動を紹介し、ファンを獲得。2019年夏にチャンネルを開設した俳優・速水もこみちも、大好きな料理を作る動画を高頻度でアップしている。

これらに共通するのは、「この芸能人のこういう姿を見たい」というファンのニーズに加えて、自分たちのやりたいことを貫いている点。出演者自身が心から楽しんでやっているからこそ、見ているほうも楽しめる図式が出来上がっている。こうしたニーズとやりたいことの掛け算は、芸能人YouTuberにとって一種の成功方程式なのかもしれない。