役所広司×西川美和監督が描く珠玉の人間ドラマ『すばらしき世界』がNetflix TOP10で第2位!

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『すばらしき世界』
Netflix TOP10(日本/映画)第2位『すばらしき世界』

刑期を終えた元殺人犯の社会復帰を活写

【Netflix TOP10】今回は9月25日(金)から配信スタートした『すばらしき世界』(英題:Under the Open Sky)をピックアップ。配信開始早々、日本の週間TOP10(映画)で第3位にランクイン、2週目となる今回は第2位へと順位を上げている。役所広司が主演を務め、西川美和監督がメガホンを取った本作は、長い刑務所生活を終えた男が社会復帰を目指す姿を活写したヒューマンドラマだ。

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主人公は、殺人の罪で13年間服役し、刑期を終えて出所した三上正夫(役所)。人生の大半を裏社会と刑務所で過ごしてきた彼は、今度こそ堅気として生きようと決意する。しかし、身元保証人の助けを借りて新生活を始めたものの、仕事探しは難航し、社会のルールにもなかなかなじめない。短気でけんかっ早い性格が災いし、周囲と衝突することもしばしば。そんな三上のもとに、彼の人生をテレビ番組にしようとするディレクターの吉澤(長澤まさみ)と若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)が現れる。

『すばらしき世界』

(C)佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

直木賞作家・佐木隆三の小説を現代に置き換えて映画化

本作は、直木賞作家・佐木隆三のノンフィクション小説「身分帳」を原案に、西川監督が時代設定を現代に置き換えて映画化した作品。『ゆれる』『永い言い訳』など、それまでオリジナル脚本にこだわって人間の複雑な心理を描いてきた西川監督にとって、初めて小説を原案とした長編映画となった。

印象的なのは『すばらしき世界』というタイトルで、三上が戻ってきた社会は決して優しい場所ではない。まっとうに生きようとしても思うようにいかず、世間の偏見や理不尽な現実に何度も打ちのめされる。それでも彼に手を差し伸べる人々がいて、そんな厳しさと温かさが同居する不寛容な世界だからこそ、この一見希望に満ちたタイトルが皮肉とも祈りとも取れる響きを帯びてくる。

不器用な男の生き様を役所広司が体現!

そして何より心を揺さぶられるのが、三上を演じる役所広司の熱演だ。曲がったことが大嫌いで、弱い者を放っておけない。一方で、怒りを抑えられず、時には周囲を困らせてしまうことも。役所は豪快に笑い、激しく怒り、時には子どものように無邪気で不器用な三上を豪快かつ繊細に体現している。そんなチャーミングで人間臭い三上の姿に惹きつけられる一方で、彼が直面する現実はあまりに厳しい。

長澤まさみ、仲野太賀ほか豪華キャストが集結!

本作では、長澤まさみ、仲野太賀をはじめ、キムラ緑子、橋爪功、梶芽衣子、北村有起哉、安田成美ら豪華な顔ぶれが集結。三上を支え、時には戸惑いながらも向き合う人々を好演し、作品に奥行きを与えた。

社会のなかで “普通”とはどういうことなのか。そして、本当の意味で人に寄り添うとは何なのか。決してきれいごとだけでは語れない現実を描きながら、人間の温かさや希望も感じさせてくれる良作なので、この機会に堪能してほしい。(文:足立美由紀/映画ライター)

【Netflix日本Top10(映画)/9月28日~10月4日】
1位『名探偵コナン 30号殺人事件』
2位『すばらしき世界』
3位『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』
4位『ユナボマー』
5位『隣のステラ』
6位『アイアンマン』
7位『366日』
8位『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』
9位『ブラックサイト』
10位『羊たちの沈黙』

※Netflix TOP10:Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、毎週月曜日から日曜日までの各作品の「視聴回数」(視聴時間を作品の総時間で割って算出)に基づいてランク付けする。

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