菅田将暉、本木雅弘の「瞳が忘れられません」 地下牢で繰り広げられる長回しの論戦に黒沢清監督も手応え
本木「奇跡のような体験だった」、菅田も“脳みそフル稼働”と語る心理戦シーン
本木雅弘主演、菅田将暉、吉高由里子らが共演する黒沢清監督作『黒牢城』より、撮影現場レポートとメイキング写真が公開。黒沢監督のもと、本木や菅田をはじめとする豪華キャスト陣が、圧倒的な熱量で作品づくりに挑む舞台裏が明らかになった。
・黒沢清監督『黒牢城』カンヌ・プレミア部門へ 本木雅弘主演で初出品の快挙
原作は、累計発行部数60万部を突破し、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をダブル受賞した米澤穂信の傑作ミステリー。「このミステリーがすごい!」第1位をはじめ、「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」「2022本格ミステリ・ベスト10」を制覇し、史上初の“四大ミステリー大賞”達成作としても話題を呼んだ。

主演を務めるのは本木雅弘。共演には菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、オダギリジョーら豪華キャストが集結し、さらにユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、荒川良々、渋川清彦、渡辺いっけいら実力派俳優陣が脇を固める。
監督は、『スパイの妻』(20年)で第77回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞し、『クリーピー 偽りの隣人』(16年)などでも高い評価を受ける黒沢清。本作は黒沢監督にとって初の時代劇となり、第79回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門への正式出品も決定している。

このたび、来月の公開を前に撮影現場レポートとメイキング写真が解禁。黒沢監督のもと、本木や菅田らキャスト陣が熱量たっぷりに作品へ挑む舞台裏が明らかとなった。
舞台は戦国時代の有岡城。主君・織田信長に突如反旗を翻し、籠城戦に踏み切った武将・荒木村重(本木雅弘)は、織田軍に包囲された極限状態の城内で、次々と起こる不可解な“四つの怪事件”に直面する。
追い詰められた村重が助けを求めたのは、地下牢に幽閉していた天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)。なぜ事件は起きるのか。密室と化した城に潜む黒幕とは誰なのか。そして、村重と官兵衛が胸に秘める“真の目的”とは――。

500年にわたり解き明かされてこなかった“日本史最大級の謎”に迫る本作は、2025年10月にクランクイン。京都・太秦の松竹京都撮影所を拠点に、世界遺産・姫路城をはじめ、明石城、篠山城、伊賀上野城、彦根城、さらに東福寺や萬福寺など、国宝・重要文化財に指定された歴史的建造物で約1ヵ月半に及ぶ大規模ロケが行われた。
公開されたメイキング写真には、本木や菅田が真剣な表情で撮影に臨む姿をはじめ、オダギリジョーや宮舘涼太が黒沢清監督と綿密に段取りを確認する様子、本木と黒沢監督が談笑するひと幕などを収録。作品への熱い思いと、“黒沢組”ならではの強い結束力が伝わる貴重な瞬間が切り取られている。

本木雅弘の撮影初日となった10月1日、松竹京都撮影所では、荒木村重(本木)と妻・千代保(吉高由里子)が有岡城の一室で語り合う場面から撮影がスタートした。穏やかな空気が流れる中、信長側へ寝返った父を持つ少年・自念(槙木悠人)が乱入したことで、一気に緊張感が高まっていく。
台本4ページに及ぶ重要シーンでは、黒沢清監督が本木と吉高に立ち位置や動線を細かく指示。数度のリハーサルを経て、2台のカメラによる長回し撮影が始まると、現場は張り詰めた空気に包まれ、物語の幕開けを象徴する緊迫感あふれるシーンが作り上げられた。

圧倒的な存在感で空気を支配する本木と、静かな中にも芯の強さをにじませる吉高。その芝居をじっと見つめながら、自然な感情を丁寧に引き出していく黒沢監督は、熟練の演出でテンポよく撮影を進行していく。
原作について黒沢監督は、「近年読んだ小説の中で最も面白く、自分の手で映画化したいと思った」と語り、満を持してキャリア初の時代劇に挑戦。しかし撮影初日には不安もあったといい、「どの現場でも初日はいつもそうです。事前に考えた演出プランが本当に成立するのか、俳優が生身の人間として演じられるのか、自分は俳優ではないのでいつも不安なのです」と、後に率直な胸中を明かしている。

翌日以降、現場には村重を支える“クセ者”揃いの家臣たちが続々と集結。忠義を尽くす郡十右衛門役のオダギリジョー、乾助三郎役の宮舘涼太、荒木久左衛門役の青木崇高らが参加した。ついに幕を開けた【第一の事件:自念の密室殺人】の検証シーンでは、真剣な眼差しで入念な準備に臨む黒沢組スタッフと、時折笑顔で言葉を交わしつつも、役へと深く潜り込むキャスト陣の姿があり、現場全体に心地よい緊張感と充実感が終始漂っていた。
11月に入り、いよいよ黒田官兵衛役の菅田将暉が撮影現場に合流。松竹京都撮影所ならではの、“地面が土のまま残る”第6スタジオに建てられた広大で起伏の激しい地下牢セットで、村重と官兵衛が対峙するシーンが撮影された。

「順撮り」で進められたこの場面では、本音と建前が入り混じる膨大なセリフの応酬が展開。黒沢監督こだわりの長回し撮影によって緊張感が張り詰める中、本木雅弘と菅田による白熱した論戦が繰り広げられた。そのできばえは、監督自身にとっても確かな手応えとなったようで、「本木さんと菅田さんの丁々発止のやり取り、楽しかったです。物語上の村重と官兵衛の関係と同じように、どちらかが圧倒したり、反撃したり。お2人の演技合戦は見ものだと思います」と自信をのぞかせた。

本作は11月半ばにクランクアップ。本木は撮影を終え、「黒沢監督が思い描いているものに近づくために、スタッフの皆さんが思いを込めて、技術を尽くして、映像に焼き付けようとしている。ある種の緊張感と意義深さをずっと感じていました」と述懐。さらに、「振り返ったら、あの体験は奇跡だったんじゃないかと思うような、京都の地、そして黒沢さんのもとでしか生まれ得ない貴重な時間を過ごさせていただきました」と感慨深げに語った。
一方の菅田も、「知と血と地にまみれ、脳みそフル稼働の撮影でした。対峙した時の荒木村重役の本木さんの瞳が忘れられません」と、本木との極限の心理戦を振り返りつつ、「ほとんど村重としか関わりがなかったので、僕が一番映画を楽しめると思います。完成を楽しみにしています」と笑顔を見せた。
『黒牢城』は2026年6月19日より全国公開。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
-



-



『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』峯田和伸、若葉竜也、吉岡里帆インタビュー
「俺は吉岡里帆と走ったぞ!」「あの音はすごい」それぞれの忘れがたいシーンとは?
PRESENT
-



【登壇者あり】山田杏奈 主演『NEW GROUP』一般試写会に30組60名様をご招待!
応募締め切り: 2026.05.18 -



『ダイヤモンド 私たちの⾐装⼯房』の⼀般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2026.05.31







