SWAY、坊主頭の理由は「役作りでもなんでもなく…」吉村界人&円井わん&中島歩らと共に『サイレントラブ』を語る

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『サイレントラブ』
(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
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吉村界人は「居場所に迷う方に見てほしいです」と思いを語る

山田涼介主演、浜辺美波をヒロイン役に迎え、『ミッドナイトスワン』(20年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督がオリジナル脚本で描く“世界でいちばん静かな”ラブストーリー『サイレントラブ』。本作より、脇を固める個性豊かな実力派俳優たちの場面写真&コメントを紹介する。

・山田涼介、ほぼセリフなしの難役に挑み「毎日台本を一から最後まで読み直していた」『サイレントラブ』での役作りや苦労を語る

主人公の青年・蒼が心引かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の美夏。「ピアニストになるという君の、美しい夢をかなえたい」。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、心でそう願いながら美夏とのかけがえのない時間を過ごしていくが──。

主人公・蒼役には山田涼介。ラブストーリー映画初主演となる本作で、声を発することをやめた不器用な主人公を繊細に演じ、新たな境地を見せる。不慮の事故で目が不自由になり、絶望の中でもがくピアニスト志望の音大生・美夏役には浜辺美波。蒼と出会うことで絶望の淵から希望を見いだしていく難しい役どころを演じ切る。

音楽は久石譲が担当。優しくもどこか切ない音色が2人の物語に花を添える。主題歌「ナハトムジーク」は、幅広い世代から絶大な支持を得ているMrs. GREEN APPLEが本作のために書き下ろした。

今回紹介するのは、蒼(山田)と美夏(浜辺)を取り巻く個性豊かなキャラクターの場面写真と、演じた実力派俳優たちのコメントだ。

ヒップホップグループDOBERMAN INFINITY(ドーベルマン・インフィニティ)のメンバーとして活動し、俳優やクリエイターとしてもマルチな才能を発揮するSWAYが演じたのは、北村(野村周平)が出入りする裏カジノのスタッフ横道だ。SWAYは「ただただ危ないやつというよりは、“癖”が強いキャラクターだったので、恥を一切捨てて、思いっきり暴れさせてもらいました。静けさが全くないうるさい奴だと思ってくれたら嬉しいです」と役柄を解説する。

『サイレントラブ』

内田監督の『ミッドナイトスワン』にも出演し、数々の作品で存在感を見せる吉村界人が演じる中野圭介は、蒼が声を発する事をやめたキッカケを知る蒼の親友。吉村は圭介について「今時ではないクラシックな親友役かと思うので、視野を狭めて落ち着いて演じました」と振り返り、「居場所に迷う方に見てほしいです」と想いを明かす。

蒼の仲間で、圭介の彼女である桐野弥生役を演じたのは円井わん。『獣道』(17年)『タイトル、拒絶』(20年)『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23年)など内田監督が携わる作品の常連で、その存在感をいかんなく発揮する注目女優だ。円井は「映像と音楽が融合する美しさは、息をすることを忘れるほどでした」と本作を絶賛し、「灯火をくれる、あなたへのお守りのような作品だと思います」と表現。静かで美しい物語は柔らかい気持ちにしてくれる作品であることを感じさせる。

『サイレントラブ』

古田新太演じる柞田一平は、大学の校務員として蒼(山田)と共に働く同僚。唯一無二の個性で、アクの強い役柄も自分のものとする古田について、内田監督は「完全に大学の校務員の方にしか見えない。どこにでも馴染んでいくという、素晴らしい才能の持ち主です。キョンキョン(小泉今日子)の昔の歌が好きで、昭和という時代から抜け出せないという役柄を、見事に演じていただいたと思います」と絶賛。

古田は柞田について「ヒントがあまりないんですよね。蒼(山田)に対しては優しい気持ちを持っているんだろうけど、きっと過去に何か警察のお世話になった人なんだろうと捉えて演じていました」と語る。

裏カジノのスタッフ鼓動役を演じたのは、初主演映画『グッド・ストライプス』(15年)で、「第7回TAMA映画賞」最優秀新進男優賞を受賞。『いとみち』『偶然と想像』(22年)では「第35回高崎映画祭」最優秀助演俳優賞を受賞、2023年は10本の映画に出演するなど注目を集める中島歩だ。「声を失った男と光を失った女、2人の恋が映像と音の芸術である映画でどう表現されるか興味深かったです」と、はじめて台本を読んだ時のことを振り返る。

あわせて解禁となった場面写真は、勤務している音楽大学の校内でキョンキョンの楽曲を聴いている柞田の姿や、原動機付自転車に乗って物憂げな表情を浮かべる圭介の姿、タキシード姿の横道や、薄暗く怪しげな部屋にいる鼓動の姿、スクラップ工場でつなぎを着た弥生の姿など。蒼と美夏を取り巻く周囲の人間模様が明らかになった本作。脇を固める個性豊かな実力派俳優たちは、2人の物語に一体どんな展開をもたらすのか?

・『サイレントラブ』の場面写真はこちらから!

■SWAY/横道役

見た目から強烈な印象をもつかと思うのですが、撮影当時は坊主で、しかも役作りでもなんでもなく、僕の中に定期的に来る坊主ブームの最中の横道の役だったので、かなりビックインパクトだったと思います。ただただ危ないやつというよりは、“癖”が強いキャラクターだったので、恥を一切捨てて、思いっきり暴れさせてもらいました。 静けさが全くないうるさい奴だと思ってくれたら嬉しいです。

■吉村界人/中野圭介役

今作を含めて内田組に参加させて頂くのは4回目なのですが、世では外されてしまうものを内に戻すような力を毎作感じるので、僕は好きです。圭介は、今時ではないクラシックな親友役かと思うので、視野を狭めて落ち着いて演じました。居場所に迷う方に見てほしいです。

■円井わん/桐野弥生役

サイレントラブ、まさにこのタイトルがかっちりハマる作品です。映像と音楽が融合する美しさは、息をすることを忘れるほどでした。
非日常であるように思えるけれど、描かれる物語は普遍的であるとも思います。灯火をくれる、あなたへのお守りのような作品だと思いますので是非劇場でお待ちしています。

■古田新太/柞田一平役

(柞田は)ヒントがあまりないんです。蒼(山田)に対しては優しい気持ちを持っているんだろうけど、きっと過去に何か警察のお世話になった人なんだろう。と捉えて演じていました。役と重なる部分は無いですね。人の為に仕事をしようと考えた事がない。お酒の為にしか仕事をしていないから(笑)。

(撮影中)暑くて。長袖で手袋してキャップ被って過酷でした。でも校務員さんという仕事は、(自分と)重ならなかったけどその分楽しかったです。静かな映画ですけど、ドキドキするシーンもあって、遠慮せずに楽しんで頂ければ嬉しいです。

■中島歩/鼓動役

声を失った男と光を失った女、2人の恋が映像と音の芸術である映画でどう表現されるか興味深かったです。衣装合わせをして派手な衣装になるのは承知していました。いざ撮影当日に衣装を着てメイクをしようとすると、何か物足りない感じがしたのでメイクさんとアイラインをいれようとか髪型をデヴィッドシルヴィアンにしようとかあれこれ思案して役を作っていきました。内田監督はできあがった僕の姿を見ていつかの玉置浩二さんのようだと仰いました。

『サイレントラブ』は1月26日より全国公開。

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