岡崎京子『リバーズ・エッジ』を行定勲監督、二階堂ふみ、吉沢亮で映画化

#岡崎京子

『リバーズ・エッジ』主演の二階堂ふみ(右)と共演の吉沢亮(左)
『リバーズ・エッジ』主演の二階堂ふみ(右)と共演の吉沢亮(左)
『リバーズ・エッジ』主演の二階堂ふみ(右)と共演の吉沢亮(左)
二階堂ふみ
吉沢亮

岡崎京子の同名人気マンガが、行定勲が監督し、主演に二階堂ふみ、相手役に吉沢亮を迎え『リバーズ・エッジ』として映画化されることがわかった

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1993年〜1994年にかけて「CUTiE」(宝島社)で連載されていた原作は、バブルが弾け、世紀末を間近に控えた90年代が舞台。それまでの少女マンガとは対照的に、リアルなセックス描写や、愛や暴力の描写、都市に生きる若者たちの欲望や不安、焦燥感といった現実を果敢に描き続け、20年以上の歳月を経た今もなお、新しい読者を獲得し続けている。

二階堂が演じるのは、母と2人暮らしで同い年の彼氏もいる、イマドキの女子高生・若草ハルナ役。生活に特に不満はないが、どこか生きづらさを感じている役どころだ。

二階堂は10代の頃、この原作と出会っており、「10代でこの作品に出会えたことが財産だと思っています」と語るほど、深く惹きつけられたそう。本作で演じる若草ハルナの印象については「“実感”に程遠い、若さと強さを纏った女の子。彼女の目線の先を、つい想像してしまいます」と話している。

一方、吉沢が演じるのは、ゲイであることから学校になじめず、いじめにあっているがどこか達観しているミステリアスな男子高校生の山田一郎役。原作の印象について「90年代の高校生が抱える虚無感や何か大きな波にのみこまれて身動きが取れないでいる姿が、現代の若者となんら変わらないと感じました」と話す。

また、本作でマンガの映画化に初挑戦する行定監督は「ずっとマンガの映画化に抵抗してきた。しかし、岡崎京子さんの名作はあまりにも魅力的でついに手を染めてしまった」と原作への思いを吐露。「90年代が鮮烈に描かれた傑作を未来ある若い俳優たちとともに今の時代を生きる人たちに届く作品にしたいと思っています」と意気込みを語っている。

『リバーズ・エッジ』は2018年に全国公開となる。

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