ソン・ガン主演の感染系ホラー、引きこもり青年は救世主となりうるか？

#Netflix #Sweet Home #Sweet Home －俺と世界の絶望－#ソン・ガン #ゾンビ #ホラー #怪物 #感染 2022.08.17

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『Sweet Home －俺と世界の絶望－』『Sweet Home －俺と世界の絶望－』

古アパートは怪物に包囲され…『Sweet Home －俺と世界の絶望－』

人気ウェブ漫画が原作。家族旅行中に事故に遭い、自分だけが生き残った高校生のチャ・ヒョンス（ソン・ガン）は、「グリーンホーム」という古びたアパートに引っ越す。学校でも酷いイジメにあっていた彼は、天涯孤独になったことに絶望して屋上から飛び降り自殺しようとするも、バレエを踊る女子高生の美しさに目を奪われ、断念。引きこもってゲーム三昧の日々を送る中、隣人の様子がおかしいと気づくやいなや、既に「グリーンホーム」は怪物に包囲されており…。

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「ドアを開けてください！」隣人女性の顔が!!

鼻の両穴から大量の血が溢れ出るのが、ゾンビ感染の合図だ。ヒョンスの隣人は若い美人女性であるが、彼女が急にドアをガンガン叩き、インターホン越しに今にも泣きそうな顔で「開けてください」と話すその顔がどんどんゾンビになっていき…。また、早めに感染した管理人男性が、ヒョンスの部屋の中に入ろうとするのも怖い。そのような濃厚接触もあいまって、１話の終わりにはヒョンスも鼻の両穴から大量の血を出し、ゾンビに感染したことに気付いてしまうのだった。

主人公が早くも感染!? 住民のために怪物と闘うことを決意し…。

「グリーンホーム」の1階では、怪物に包囲されたということでシャッターを閉め、ベテラン住民たちを中心に避難生活が始まっていた。自分がゾンビに感染していることに気付いたヒョンスは、住民のために怪物と闘うことを決意する。車椅子生活を送るメカ博士な男性に強力な武器を作ってもらい、闘いに挑もうとする姿は、とても逞しい。時折、理不尽としか思えない学校での壮絶なイジメの回想シーンがあるが、怪物と闘おうとする彼の姿のほうがよっぽど生き生きとし、人間らしく見えてしまうのも悲しい。

大人気俳優ソン・ガンは、“Netflixの息子”!?

ゾンビに感染したことで不死身の肉体を手に入れた主人公を演じたソン・ガンは、1994年生まれの俳優。2017年、『カノジョは嘘を愛しすぎている』でデビューし、2019年にはNetflixオリジナルドラマ『恋するアプリLove Alarm』で900倍のオーディションを勝ち抜いた。その後もNetflixドラマ出演が続いているため、“Netflixの息子”と呼ばれている。

感染しても発症しないケースも!? シリーズ2&3にも期待！

世界中で人気を博し、シーズン2＆3の制作も始まっている本作。今までのいわゆるゾンビものというよりも、怪物化した人間との闘いが繰り広げられ、中には人間の味方の怪物もいたりするのも面白い。その反面、最終回近くに現れた強盗集団が、「グリーンホーム」を乗っ取ろうとするシーンは怖かった。

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また、このドラマにおいては、ゾンビに感染したとしても、前向きで優しい心を忘れなければ、ゾンビ化しないことが、見ているうちにわかってくる。ただ、自暴自棄になり、「みんな死んでしまえ！」と思ったりすると、たちまち目が真っ黒になり、人間を殺すゾンビと化してしまうのだ。住民の何人かは死に、「グリーンホーム」を追われた住民たちが今後どう生き延びるのか？シーズン2を心待ちにしたい。（文：渡邉啓子／ライター）