崔洋一
松田優作 写真・渡邉俊夫

崔洋一監督のトークイベント「ラスト・ショー」

1月にがんを患っていることを公表した崔洋一監督のトークイベント「ラスト・ショー」が、『松田優作・メモリアル・ライブ』『優作について私が知っている二、三の事柄』の劇場公開と合わせて開催される。

本上映企画では、崔が一週間毎日登壇。自身と過ぎ去った時代を振り返り、各日テーマを変えてトークイベントを敢行する。崔と共に時代を疾走してきた者たち、そして、現代そのものを象徴するゲストの招聘も企画中で、詳細が決定次第、公式サイトで発表される。

『松田優作・メモリアル・ライブ』は、松田優作の死の一年後に、水谷豊、原田芳雄、内田裕也、宇崎竜童、世良公則、シーナ&鮎川誠、桃井かおり等々、彼の友人たちが開催した伝説のライブを完全収録したもの。開催当時ライブを構成・演出した崔が、親交深かった松田への思いを込め、30年の月日を超えて再編集を施し、作品化した。

『優作について私が知っている二、三の事柄』は、崔が新たに制作したドキュメンタリー作品。水谷豊、桃井かおりをはじめ、かつてライブを表で、陰で支えた者たちに新規にインタビューを敢行。映画監督・崔洋一が、松田優作という存在自体に鋭く迫る。

崔洋一 プロフィール

1949年長野県生まれ。大島渚監督等の助監督を務め、78年に松田優作主演『最も危険な遊戯』のチーフ助監督を担当する。83年にベネチア国際映画祭に出品された『十階のモスキート』で劇場映画監督デビュー。84年『いつか誰かが殺される』など一連の角川映画を監督したほか、数々のテレビ映画を手掛ける。93年『月はどっちに出ている』で53にわたる映画賞を総なめに。98年ロカルノ映画祭国際シネクラブ賞を受賞した『豚の報い』、02年ブルーリボン賞などを受賞した『刑務所の中』、04年日本アカデミー賞最優秀監督賞など数々の受賞を果たした『血と骨』と、立て続けに話題作・意欲作を世に問い高い評価を得ている。松田優作がイメージ・キャラクターを務めた『焼酎貴族トライアングル』のTV CMの演出も担当、一世を風靡した。

崔洋一監督トークイベント「ラスト・ショー」概要

開催日 4月15日〜21日
会場  テアトル新宿 Tel : 03-3352-1846