激動の時代にゆれる「家族」と「故郷」を描いた笑いあり、涙ありの人生賛歌『ベルファスト』が3月に・TOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国公開される。今回、場面写真が一挙解禁となった。
時代の変化に戸惑いながらも、決してうつ向くことなく生きるタフな人々の姿を描く
本作は、俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続け、世界中から絶大な評価を得るケネス・ブラナーが、自身の幼少期を投影した自伝的作品であり、監督・製作・脚本を努め上げた映画だ。
第46回トロント国際映画祭にて、最高賞にあたる観客賞を受賞して以降「これぞオスカーにふさわしい作品!」(ROLLING STONE)、「オスカー賞レースを新たな高みへと引き上げる作品」(VARIETY)、「熱狂! この映画を決して忘れることはできない」(THE HOLLYWOOD REPORTER)と、各誌から絶賛の声が続出。アカデミー賞(R)前哨戦と言われる第27回放送批評界協会賞では最多11部門ノミネート、第79回ゴールデングローブ賞では脚本賞を受賞し、本年度アカデミー賞の最有力候補の呼び声を着実に高めている。
本作の舞台は、1969年の北アイルランド・ベルファスト。9歳の少年バディは、住民すべてが顔なじみで、まるでひとつの家族のような暖かさに包まれるこの街で、愛に溢れた完璧な日々を送っていた。しかし、突如、プロテスタントの暴徒が、街のカトリック住民への攻撃を始め、大規模な暴動が発生。この日を境に幸せな日常は奪われてしまう。
本作に自身の幼少期を投影したというブラナーは、9歳の少年バディの目線を通し、時代に翻弄され様変わりしていく故郷の厳しい現実と、家族と共にそこで過ごした愛と笑顔と興奮に満ちた日々を力強いモノクロ映像で描きだした。抗うことのできない変化に戸惑い葛藤しながらも、笑顔とユーモアを持って未来へと一歩踏み出す人々の力強さを描いた本作は、ノスタルジックで美しいモノクロ映像の中で、「家族」と「故郷」という普遍的なテーマ描きだし、世界中の批評家たちを魅了している。
今回解禁された場面写真では、バディらが家族揃って映画を楽しむ美しい一瞬が切り取られた一枚や、ジェイミー・ドーナン、カトリーナ・バルフが笑顔でダンスを披露する幸せな日常を切り取った一枚、祖父・祖母と共にはちきれんばかりの大きな笑顔を見せるバディを切り取った一枚、さらに、激怒する母から必死で逃げ切ろうとするバディの姿を切り取った、思わずくすっと笑ってしまう場面写真も到着した。
時代の変化に戸惑いながらも、決してうつ向くことなく生きるタフな人々の姿に、コロナ禍で生きる私たちも勇気を貰えそうな本作。ぜひ、劇場で体験しよう。
『ベルファスト』は3月より全国公開。
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