若松孝二監督の『血は太陽よりも赤い』で俳優デビュー以後、多数のピンク映画に出演。出演本数は800本以上。「ポルノの帝王」「キング・オブ・ピンク」の異名を持つ俳優・久保新二。映画界の裏街道を生き、72歳で没した久保のドキュメンタリーに、関係者から多くのコメントが寄せられている。
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滝田洋二郎、佐伯俊道らが証言 久保新二の知られざる人生

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ピンク映画、買取ロマンポルノ、本番映画、ストリップ……山本晋也監督との作品など、久保は話題にことかかない男だった。
「1966年、『血は太陽よりも赤い』でデビューした紅顔の美少年、以来ピンク映画のど真ん中をエロと笑いとでたらめな言動で駆け抜けた」
そうコメントするのは、『痴漢電車ちんちん発車』『コミック雑誌なんかいらない』『おくりびと』などの作品で仕事をともにした監督・滝田洋二郎。
「困った時の生前葬(祭)をやる度に先輩俳優もいなくなり気がつけば独り法師。さびしがり屋で意地っ張りで人騒がせな楽しい役者でした。僕の青春の思い出の人です。このドキュメンタリーを残していただき本当にありがとうございます。ぜひ久保新二さんの出演作品を見て下さい。必ずぶっ飛びます!」と太鼓判を押す。
「パートカラーで彩られた花、漢(おとこ)、悪たちが時代と共に次々に旅立っていく。若き日の躰と「虚名」を遺して……。墓もなく遺骨の引き取りさえ拒絶される役者たち。死を悟った久保新二は、必死に抗する。生涯「現役役者」であろうとした漢(おとこ)の『死にざま』が、ここにある」
そう語るのは、『小松みどりの好きぼくろ』『連続殺人鬼・冷血』『福田村事件』など久保の出演作の脚本を担当した佐伯俊道。

『いつかギラギラする日』『愛を乞うひと』をはじめ、日本映画の編集技師の第一人者とも言える川島章正は、「私たちは日活で、久保さんたちはピンク映画として同じ時代に青春をすごした活動屋として連帯します。『ロマンポルノ』『ピンク映画』私を含め今、日本映画で先頭を走っている映画人の原点です」とその思いを寄せた。
「久保チンが自分を撮って欲しいと言っているから撮ってくれない」とロデューサーの亀和夫に頼まれたことから、監督を引き受けた田中貴大は、「ようやく2時間のドキュメンタリー映画として編集できた」とコメントしている。
「黎明期からのピンク映画の現場の話は裏日本映画史と言えるものだった」という田中監督は、「久保新二という唯一無二の俳優の生きてきた道を、監督たちの生きてきた道を見てほしい。これも確かに映画の世界なのだから」と付け加えた。
『俺の血はピンクの血 映画俳優久保新二』は2026年7月24日よりMORC阿佐ヶ谷にて1週間限定公開。
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