映画撮影中の拳銃誤射事故、アレック・ボールドウィンが涙ぐみながらも責任否定

#アレック･ボールドウィン #セレブ #ハリウッド #事故 #裁判 2021.12.05

アレック・ボールドウィンが事件後、初のインタビューに

アレック・ボールドウィンが、主演映画の撮影現場で撮影監督のハリナ・ハッチンスが銃弾によって亡くなった事件後、初めてカメラの前で長時間インタビューに応じ、事故の責任は自分ではなく、小道具の武器係と助監督にあると語った。

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10月21日、事件はニューメキシコ州で行われていた映画『Rust（原題）』の撮影現場でカメラアングルを決めるリハーサル中に起きた。ボールドウィンが演じる主人公が銃の撃鉄を起こすシーンで、彼は撮影監督であるハッチンスに動作を見たいかと尋ね、彼女が見たいと答えたので、空だと言われていた銃の「撃鉄を起こし」た。「引き金は引こうとしていません。私が『見た？』と聞くと、彼女は『そのまま少しずつ下に傾けてみてください』と言い、私は銃を構えながら、「見える？　見えますか？」と言い、それから撃鉄を離したら銃が発射しました」と説明した。

「引き金は引いていない」と明言したボールドウィンは、銃が発射された直後はハッチンスが気絶したと思い、1時間後に彼女が亡くなったと知らされるまで事態を把握していなかった。銃を扱う映画を今後作ることは「考えられない」と語るボールドウィンは、「今回の事件は誰かに責任があると感じていますが、それは私ではないと思っています」と語った。

ステファノプロスは「ジョージー・クルーニーは銃を手渡された際は必ず自分でチェックすると話しているが」と話すと、ボールドウィンは銃の安全性の確認は俳優の仕事ではないとして、「その仕事を任された人物が私に武器を手渡した時、私は彼らを信頼しました。40年間この仕事をしていて、あの日（事件当日）まで、問題が起きたことは一度もありません」と語った。

10月21日（現地時間）の事件発生後、複数の関係者から撮影スタッフが以前から現場の安全体制に不安と不満を抱えていたと証言し、そのうち2人が撮影現場での過失と安全対策の不備について、プロデューサーも兼ねるボールドウィンと他のプロデューサーたちを相手取って民事訴訟を起こした。

ボールドウィンは事件が起きるまで、安全が損われていると感じている人がいると「一言」も聞いたことはなかったと語った。ボールドウィンは、銃撃事件に関して自分が刑事告発される可能性は「非常に低い」と聞かされていて、サンタフェ郡保安官事務所は来年2月か3月に捜査を終える可能性があるとも言われたと語った。

時折涙ぐみながら。ハッチンスについて、「彼女は今まで一緒に仕事をした中で最も愛らしい女性の1人です。その態度は最もプロフェッショナルなものでした」と語ったボールドウィンは、事件後に彼女の夫と面会したことにも触れ、「私は言葉もなかった。彼は私をハグして『一緒に乗り越えましょう』と言ってくれました」と明かした。ハッチンスにはまだ幼い息子がいる。「私は、この小さな男の子にはもう母親がいない……彼女を取り戻すためにできることは何もないのだ、と考えました。私は彼に『何と言っていいのか、どれほど申し訳なく思っているのか、どう伝えればいいかわからないけれど、協力できることは何でもしたいと思ってます』と言いました」。