まさに「グラフィック・ジュエル」! 幻想的児童文学をトップイラストレーターが映像化

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シチリアを征服したクマ王国の物語
(C)2019 PRIMA LINEA PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 3 CINÉMA - INDIGO FILM
シチリアを征服したクマ王国の物語
シチリアを征服したクマ王国の物語

声優として参加した柄本佑、伊藤沙莉、リリー・フランキーのコメントも

フランス・イタリア合作アニメーション映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』が来年22年1⽉14⽇より全国で順次公開される。この度、⽇本版予告編に加え、「グラフィック・ジュエル」ともいわれた美しい場⾯写真が公開。さらに⽇本語吹き替え版が完成し、声優に柄本佑伊藤沙莉リリー・フランキーらの参加が明らかになった。

とおい昔、シチリアの古代の⼭奥でクマの王レオンスと息⼦トニオは平和に暮らしていた。ところがトニオが猟師に連れ去られたために、レオンスは息⼦を探し、仲間とともに雪⼭を下りて⼈間の街へ……。

⼭々に囲まれたクマの⾥の牧歌的な⾵景は、サスペンスが加速するにつれ、⾊鮮やかに輝き出す。雪⼭を滑り降りるクマ軍団の躍動感。魔法使い、⼈喰いトロル、化け猫、古城の幽霊……レオンスたちが⽴ち向かう冒険に胸踊らされ、溢れる詩情に酔わされる82分だ。

イタリアのカフカと呼ばれるディーノ・ブッツァーティが⾃⾝で挿絵も⼿がけた幻想的な児童⽂学を「ザ・ニューヨーカー」「COSMOPOLITAN」「ル・モンド」などで活躍するトップイラストレーター、ロレンツォ・マトッティが⾃⾝初の⻑編アニメーション映画として映像化。彼の中に息づく絵画や映画に影響を受けたグラフィカルな表現でキャラクターをダイナミックに躍動させ、観客を物語の世界に引き込んでゆく。

さらに本作は11月に開催された第8回新千歳空港国際アニメーション映画祭で⻑編部⾨のグランプリを獲得したことでも注⽬を浴びている。

今回公開された予告編は、「遠い昔のお話しー」として始まる。息⼦のトニオが⾏⽅不明となり、クマの王レオンスは仲間の助⾔を受けて⼈間の住む街を⽬指す。しかし衝突する⼈間とクマたち。⼈間を制圧したクマたちだったが、次第に⻭⾞は狂い始めて……。

原作のブッツァーティの「⼩さなキャラクターで⼤きな⾵景を描く」⼿法にインスパイアされ、クマや⼈間の⼤群を俯瞰的に描きつつも、ダイナミックな動きでアニメーションならではの楽しさを与えてくれる。また、国際的に⾼い評価を得るロレンツォ・マトッティ監督ならではの⾊彩の美しさを堪能できる予告編となっている。

また、⽇本公開に向けて、フランスに住むロレンツォ・マトッティ監督からメッセージが届いた。

シチリアを征服したクマ王国の物語

本作品の⽇本語吹替版には、実⼒派俳優として知られる柄本佑、伊藤沙莉、リリー・フランキーが参加。

柄本は、各地を旅する語り部ジェデオンと魔術師デ・アンブロジスの2役。伊藤はジェデオンの弟⼦のアルメリーナと、劇中王様の息⼦トニオと⾏動を共にする勇敢で聡明な⼥性アルメリーナ(同名)、⼈間に攫われる幼少期のトニオの3役を演じる。

リリーは語り部ジェデオンとアルメリーナが洞窟で出会う⽼クマを演じている。また、野⼼家のクマのサルペトルに俳優の加藤⻁ノ介。クマの王様レオンスを声優界の⼤御所・堀内賢雄、その息⼦トニオの⻘年期を⼈気声優・寺島惇太が演じている。3人のコメントは下記の通りだ。

柄本佑
絵が可愛く、迫⼒もあって美しい映画でした。⾊彩もすごく楽しい。どのキャラクターもチャーミングです。語り部であるジェデオンと魔術師、ビジュアルも全然違う2⼈ですが、それぞれのビジュアルにあった、僕の声じゃないくらいの感じでやれたら楽しいかなと思っています。⽼若男⼥楽しんでいただける作品ですので、アート好きな⽅も、絵とか⾊彩を楽しんで! お⼦さんは絶対に⾊とキャラクターの可愛さでハマっていただけると思います。

伊藤沙莉
語り部のアシスタントをやっているアルメリーナはすごく素直な屈託のない⼥の⼦。⼀⽅物語の中でのアルメリーナはちょっと違う⼥性なので、そのちょっとした差が出せたらいいなと思いながら演じました。映画を⾒させていただいたときに、私にお声がけいただいた理由がすごくわかる声だったので(笑)そこをちゃんと全うできたらいいなって思います。意外と可愛い世界観の中に、⼈間の愚かさのような、芯をつくものが伝わってくる映画です。⼤⼈にもじんわり伝わるし、⼦どもにも感じられるものがあるんじゃないかなと思いますので、⽬でも⼼でも楽しんでください。

リリー・フランキー
普遍的なものを描きながら、⼈間社会に⼊った動物たちのしわ寄せと⾔いますか、⼈間が起こしてる⾊々な環境に対する問題もバランスよく描かれているので、素晴らしいお話だなと思いました。何度やってもアフレコは難しいというか嫌な汗が出ますよね。やる度に声優さんってすごいなっていつも思います。僕は実写よりも先に、⼀番最初にやったのが、海外ものの吹き替えのアフレコだったので、そう考えると僕は声優出⾝だったんだなということも思い出しながら、成⻑していない⾃分にも毎回気づきますよね。

『シチリアを征服したクマ王国の物語』は来年22年1⽉14⽇より全国で順次公開される。

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