韓国主要映画賞10冠！現代を生きる三姉妹の烈しくもあたたかい超弩級の人間ドラマ

#イ・スンウォン #キム・ソニョン #チャン・ユンジュ #ムン・ソリ #三姉妹 #角田光代 #韓国映画 2022.03.18

『オアシス』ムン・ソリ、『愛の不時着』キム・ソニョンら実力派女優が共演！

2021年の韓国の主要映画祭で10冠に輝き、第16回大阪アジアン映画祭・特別注視部門に出品され日本でも話題となった『三姉妹』が、6月17より全国順次公開される。今回、本作品の予告編が公開となり、また作家・角田光代からコメントが到着した。

本作品は、『オアシス』（02年）での演技が日本でも今なお語り継がれるムン・ソリが、脚本に惚れ込み主演を務めると共に、「娘たちの世代が、暴力や嫌悪の時代を越えて、明るく堂々と笑いながら生きていける社会になるように」との祈りを込めて共同プロデューサーも買って出た、現代を生きる三姉妹の烈しくもあたたかい人間ドラマ。第42回青龍映画賞など韓国の映画賞で主演女優賞、助演女優賞をはじめ10冠に輝き、韓国映画界を席捲した。

さらにドラマ『愛の不時着』で北朝鮮の人民班長ナ・ウォルスク役を演じたキム・ソニョンが、いつも謝ってばかりいる長女ヒスクを熱演。三女ミオクには、長年トップモデルとして第一線で活躍し、『ベテラン』（15年）で映画デビューを果たしたチャン・ユンジュが抜擢されている。『ベテラン』以降、いくつもの出演オファーを断り続けていたチャンが、満を持しての映画出演2作目となる本作品では、自暴自棄になり感情を爆発させる劇作家役を体当たりで演じている。

監督は、イ・チャンドン監督がその手腕を激賞する鬼才監督イ・スンウォン。長編デビュー作『コミュニケーションと嘘』（15年）で第20回釜山国際映画祭NETPAC賞に輝き、ロッテルダム国際映画祭、カルロヴィバリ国際映画祭などの世界各地の映画祭に招待され注目を集め、本作品が長編3作目となる。

公開された予告編では、それぞれに問題を抱える三姉妹の日々が、「幸薄い長女・ヒスク」「弱みは見せない次女・ミヨン」「ほぼアル中の問題児三女・ミオク」の順に、「烈しくて、痛くて、あたたかい。」の言葉とともに映し出されていく。

ヴィヴァルディの「四季」より「冬第1楽章」が流れる後半には、次女・ミヨンと三女・ミオクが取っ組み合いになり激しくもみ合う場面も。しかしラストは、海辺で3人が仲睦まじく座る映像にタイトルが映し出され、印象的な予告編は終わる。

また、作家の角田光代からコメントが到着。「三姉妹それぞれの理不尽な現在と、やがて明かされる過去、不幸のてんこ盛りと言えるのに、ところどころで笑ってしまう。なんていとしい人たち、なんてすごい映画!」と絶賛の言葉を寄せた。

『三姉妹』は6月17より全国順次公開される。