北京五輪スピードスケーター並みにアムステルダムの運河をゴン攻めするのは…アンネ・フランクの“空想の友だち”!?

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(C) ANNE FRANK FONDS BASEL, SWITZERLAND

出版から75周年を迎えた、不朽の名作「アンネの日記」が現代によみがえったアンネの“空想の友だち”キティーの視点で描かれる『アンネ・フランクと旅する日記』が、311日より全国公開される。

・アンネも“推し活”を楽しんでいた!? 『アンネ・フランクと旅する日記』

東京アニメアワードフェスティバル2022の招待作品にも選出決定!

2009年にユネスコの「世界記憶遺産」に登録され、「世界で最も読まれた10冊」のうちの1冊に挙げられた「アンネの日記」。これまで幾度となく映像・舞台化されてきたが、本作はアニメーションでしか表現し得ないアプローチで、アンネ・フランクの生涯を、彼女が生み出した“空想の友だち”キティーの視点でたどっていく。

監督は、アニメーション映画として初めてアカデミー賞「外国語映画賞」にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した『戦場でワルツを』(09年)のアリ・フォルマン。「アンネの日記」をもとにイマジネーションと遊び心に満ちた現代のパートを新たに創出、ふたりの少女の姿を等身大に瑞々しく描いた。

今回、キティーが、アムステルダムの街をスケートで疾走するシーンを集めた本編映像が公開された。オランダはスピードスケートの強豪国として知られており、現在開催中の北京オリンピックでも金メダルを量産している。

アムステルダム市内を運河が網の目上に流れており、冬場になるとその運河が凍って、まるでアイスリンクのようになることもあるそうだ。「アンネの日記」が保管されている博物館のそばにも運河があり、本作品の中にも登場する。そんな中、「アンネの日記」を盗んだ人物として追手から逃れることになったキティーは、スピードスケーターのごとく、颯爽と可憐に滑っていく。その選手顔負けの滑走にも注目だ。

また、311日より開催される東京アニメアワードフェスティバル2022の招待作品として、本作品の上映も決定した。今年で9回目の開催となる本フェスティバルは、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を東京で上映し、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図ること、クリエイターや観客に刺激と感動を提供すること、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信することを目指している国際アニメーション映画祭だ。

過去作で同フェスティバルのコンペティション部門・長編アニメーションでグランプリを受賞したアリ・フォルマン監督の最新作ということで大きな期待が寄せられる本作品。今後のニュースにも注目したい。

『アンネ・フランクと旅する日記』は、311日より全国公開される。