升毅が故・佐々部清監督に「一言だけ伝えたいこと」とは

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俳優・升毅が大親友である故・佐々部清監督のゆかりの地を巡り、こころの旅をするドキュメンタリー映画『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト311をたずねて』が、1016日より公開される。この度、升が佐々部監督への思いを語る特別動画が公開された。

・震災の悲しみを抱えた被災者の“心の拠り所”を追ったドキュメントを公開

升、佐々部監督を巡る旅で“今を生きることへの答え”を探す

本作品は、升が佐々部監督を巡る旅の中で、今を生きることへの答えを探すドキュメンタリー作品だ。

20203月に急逝した佐々部監督。升は、「監督のよーいスタートがないのにカメラが回っているのが不思議な気がする……」と、少し寂しそうに笑う。

喪失感を抱えたまま、佐々部監督ゆかりの地や親しかった人々を訪ねる旅に出る升は、佐々部監督が生前に果たせなかった、東日本大震災の被災地での映画作りを思い、岩手県陸前高田市に足を運ぶ。

そこで出会った「漂流ポスト3.11」と被災地の今の姿。さらに旅先でのインタビューを重ね、「生きること」を改めて考え感じていく升毅。佐々部監督の仲間たちから託された「手紙」を携え、再び漂流ポストを訪れた彼が、孤独と向き合い、ペンを手に取る。

もし一言だけ、言葉を交わすことができるとしたら──

今回公開されたのは、升が佐々部監督との出会いや、佐々部監督への思いについて語る特別動画。

升は、「今の僕の芝居作りのベースになっているのが、佐々部清監督と出会ったこと」と話す。

『群青色の、とおり道』の撮影で佐々部監督と出会った升。「年齢が近かったりだとか、若い頃の趣味が似てたりとか…そこらへんも共通項がいくつかあって、監督と役者なんだけど、僕は最終的に親友になれたような気でいた」。升と佐々部監督は、作品作りを一緒にするうちに、いつしか“親友”と思えるようになっていた。

もし、佐々部監督と一言だけ言葉を交わすことができるとしたら──。そう聞かれると升は、目を閉じ、溢れ出る思いに言葉を詰まらせる。しばらくして升は、力強く「ありがとう、大好き」と答えた。

笠井アナも絶賛「心に刺さる 目頭が熱くなる」

佐々部監督と職業を超え、よく映画談義をしていた仲良しであったフリーアナウンサーの笠井信輔も、本作品に「人はだれでも突然、大切な人を失ってしまう。伝えられなかった思いを、伝えたくなってしまう。そして「漂流ポスト」に思いを託す……名監督、佐々部清監督が急逝したことで、この作品のスタッフは取材者から当事者になった。極めてパーソナルな旅がこんなにも普遍的な作品になる驚き。二重らせん構造のドキュメンタリーの最後に旅人・升毅が書いた手紙が心に刺さる。目頭が熱くなる。きっと、あなたの心の言葉も歩きはじめる」とコメントを寄せている。

升は、この旅の中で何を感じ、何を見つけたのだろうか。私たちも、きっと本作の中で升と一緒に「こころの旅」をし、答えを探すことができるだろう。

『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト311をたずねて』は1016日より全国で公開される。