岡田准一「今の時代だからこそ、強い意味を持ってくる」『わたしの知らない子どもたち』本編&特別映像解禁!

#わたしの知らない子どもたち#二階堂ふみ#吉田羊#坂東龍汰#小八重葵美#岡田准一#役所広司#竹野内豊#西川美和

豪華キャスト陣が想いを語る特別映像解禁

『すばらしき世界』(20年)、『永い言い訳』(16年)の西川美和監督が原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作映画『わたしの知らない子どもたち』が、10月16日に全国公開を迎える。公開に先駆けて開催された先行上映会でも絶賛の声が相次ぐ中、物語の鍵となる本編映像と、岡田准一や二階堂ふみ、役所広司ら豪華キャスト陣の熱い想いが凝縮された特別映像が解禁となった。

・『わたしの知らない子どもたち』西川美和監督×小八重葵美インタビュー

少女の壮絶な決意と教師の後悔――物語の原点となる重要シーン

本作は、初主演となる新進気鋭の新人・小八重葵美(こやえ あみ)と、国際的に活躍する二階堂ふみをW主演に迎え、第51回トロント国際映画祭コンペティション部門【プラットフォーム部門】のオープニング上映作品に日本映画として初めて選出された注目作。

今回解禁された本編映像は、東京大空襲の過酷な渦中、帰らぬ親をじっと待ち続ける少女・琴子(小八重葵美)と、彼女を心配して寄り添う担任教師・曽根(二階堂ふみ)の姿をとらえたもの。

幼い琴子を案じ、孤児院へ連れていこうと必死に手を差し伸べる曽根だったが、親の帰りを信じる琴子は頑なに拒む。迫り来る現実と混乱の中、曽根は説得をあきらめ、大切な生徒である琴子を一人その場に残して立ち去ってしまう――。曽根と別れた後、過酷な混乱期をたった一人で生き抜く危険に直面した琴子は、自らの身を守るために髪を刈り落とし、“少女”を捨て“少年”として生きていく決意を固める。

一方、生徒を見捨ててしまった後悔を抱えながら生きる曽根もまた、のちに琴子の父親の友人から「琴子を探している」という知らせを受けたことで止まっていた時間が動き出し、再び彼女を探す旅へと踏み出していく。

互いの運命が交錯するこの重要シーンは、白組によるVFXによって空襲後の焼け野原や混沌とする街並み、人々の生活感が細部までリアルに再現されており、観る者を一瞬でその時代へと引き込む重厚な映像世界を作り上げている。

やがて琴子は、子どもたちの面倒を見る海苔漁師の夫婦(役所広司・田中裕子)、闇市で暮らす子どもたちを受け容れる新興ヤクザの組長・菊沢(岡田准一)、孤児院の館長・鷹間(吉田羊)、新聞記者・諸積(坂東龍汰)など様々な大人たちに出会い、戦後の過酷な社会の中で未来を繋ごうとする大人たちに支えられていく。

二階堂ふみ、役所広司、岡田准一ら豪華キャスト陣が語る本作への想いと切実なメッセージ

併せて解禁された特別映像には、重厚な本編映像とともに、過酷な時代に向き合ったキャスト陣がそれぞれの言葉で作品への想いや「今の時代こそ届けるべき」魅力を明かすインタビューが収められている。

(C) 2026 K2 Pictures・AOI Pro.

闇市を束ねる組長・菊沢役を演じた岡田准一は、西川監督の演出力をたたえつつ、「『見て面白かったね』の先にある感情を呼び起こしていくのが、孤高の監督のひとりだと思うので」と語り、「世界が混乱していく中で、どういう風に日本の映画として伝えていくことがあるのか。この作品がたくさんの人にどういう意味をなしてくるのか。今の時代だからこそ、強い意味を持ってくると思っています」と、混迷する現代社会における本作の普遍的な価値を力説した。

元担任教師・曽根役の二階堂ふみは、「戦争を肯定する言葉であったり、理屈みたいなものを目にする機会がすごく増えた印象があって」と現代の情勢へ想いを巡らせ、「もちろん子どもたちにもこの作品を見て戦争というものを感じてほしいですし、それと同じくらい、今この社会を作っている大人たちがこの作品を見るべきだと思いますし、戦争というものは本当に起こしてはいけないというのを、真っ直ぐにこの作品とともに言えるような、そういう風になってほしいなって思います」と力強い想いを明かした。

海苔漁師を演じた役所広司は、「心にとどまるということがその映画の一番の力だと思うんですよね。映画の中に込められた想いというものを少しずつでもいいから吸収していく。西川監督の映画は何かきっと大人にも子どもにも心に強い印象を残していくような気がします」と映画が持つ力へ期待を寄せる。琴子の父を演じた竹野内豊も「本当にこの作品で過去を知ることによって、少しでもより良い未来へと繋げていくことができたら素晴らしいんじゃないのかなと感じるものがありました」と語った。

さらに、新聞記者役の坂東龍汰は「戦争が本当に起きていたことって、自分から学びに行ったり知ろうとしないと分からないこと。作品を作って発言していくということはすごく意味のあること」と表現者としての意義を噛み締め、施設館長役の吉田羊は「ただ私たちに何ができるんだろうということを考え続けることが大事で、小さいもの、弱いものに目を向けて、彼らがどうやったら幸せに暮らせるかということを考える。実はそれが平和への近道なんじゃないのかな」と問いかけた。

『わたしの知らない子どもたち』は現在公開中。

INTERVIEW