朝ドラ『ブラッサム』出演の石橋静河&柄本佑が釜山で舞台挨拶! 欠席の長澤まさみも顔パネルで参加

#このごにおよんで愛など#広瀬奈々子#柄本佑#石橋静河#第31回釜山国際映画祭

『このごにおよんで愛など』
(C)2026 K2 Pictures 
『このごにおよんで愛など』
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『このごにおよんで愛など』世界初上映、広瀬奈々子監督も登壇

映画『このごにおよんで愛など』のワールドプレミア上映が、現地時間10月11日に第31回釜山国際映画祭で行われ、柄本佑、連続テレビ小説『ブラッサム』でも注目の石橋静河、広瀬奈々子監督が登壇した。柄本と石橋にとっては、今回が初の釜山国際映画祭参加。一方、広瀬監督はデビュー作『夜明け』(18年)、ドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』(19年)に続き、監督作3作品連続、3度目の出品を果たした。

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・長澤まさみ×柄本佑×石橋静河が織りなす“不器用な愛”のかたち 三者三様の関係が揺れ動く物語

『このごにおよんで愛など』

本作が出品される「釜山アワード部門」は、コンペティションのメイン部門として昨年新設され、最優秀作品賞、監督賞、審査員特別賞、主演男優賞、主演女優賞、芸術的貢献賞が授与される。さらに、最優秀作品賞には米アカデミー賞の国際長編映画部門への応募資格も与えられるなど、国際的にも大きな期待と注目を集める重要部門だ。新鋭・広瀬監督が描く不器用な3人の愛の物語への注目度は高く、上映会場となった映画の殿堂 ハヌルヨン劇場(Busan Cinema Center Haneulyeon Theatre)は満員の観客で埋め尽くされた。

多くの観客が待ち受ける中、上映前の舞台挨拶が行われた。シックなオールブラックのスーツに身を包んだ柄本佑、鮮やかな真っ赤なドレスをまとった石橋静河、そして広瀬奈々子監督が登壇すると、客席からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。

インフルエンザのため、惜しくも現地への参加がかなわなかった主演の長澤まさみだが、柄本の手には長澤演じる主人公・小島詩の顔パネルが。キャスト陣の粋な演出によって、晴れて「3人そろって」釜山の地に立つ姿を披露すると、会場は一気に温かな笑顔と熱気に包まれた。

さらに、現地に駆けつけることができなかった長澤本人からもメッセージが到着。長澤のコメントを柄本が代読すると、会場からは温かな拍手が送られた。

3度目の釜山国際映画祭出品となる広瀬監督は「『夜明け』で釜山国際映画祭に招待していただいて、またここに戻ってくることができてとても嬉しいです。今日は長澤さんが来られなかったことが残念ではあるのですが、詩ちゃんがとても魅力的なキャラクターなので、ぜひ詩ちゃんに振り回されながらこの映画を楽しんでいただけたらなと思います」と、突拍子もない提案で2人を驚かせながらも、いつも明るくあどけない詩に注目してほしいと観客にアピールした。

妻である詩の突然の提案に戸惑いながらも、彼女との幸せを模索する夫・小島杜夫役を演じた柄本は、「アンニョンハセヨ。チョヌン、エモトタスク イムニダ(こんにちは。柄本佑です)。『みなさんよろしくお願いします』と言おうと思ったのですが、この道中で何というか忘れちゃいました(笑)」と語り、会場の笑いを誘うとともに、現地の映画ファンを魅了した。

釜山国際映画祭への登壇は今回が初めてという柄本は、「実と言うと海外の映画祭自体が初めてで、みなさんとこうやって非常に親密な距離感で緊張もしているのですが、現場を楽しみながらお話できそうだなと思っています」と笑顔で期待を語った。

『このごにおよんで愛など』

そして、詩の担当編集者で、恋人でもある倉持潤奈役を演じた石橋は、「アンニョンハセヨ。チョヌン、イシバシシズカ イムニダ。チャル プタク トゥリムニダ(こんにちは。石橋静河です。よろしくお願いします)」と韓国語で挨拶。

続けて、「私は今回初めて釜山に来ることができました。本当に温かく迎えてくださって、みなさんがすごく映画を愛しているんだなということを感じられる雰囲気でとても幸せです。長澤さんが来られなかったのは本当に残念ですが、3人の関係性をぜひ映画の中で楽しんで、見て、そして何かを持ち帰っていただけたらいいなと思っております」と観客に向けて温かなメッセージを送った。

上映には柄本、石橋、広瀬監督もそろって参加し、現地の観客とともに作品を鑑賞した。夫と恋人、2つの愛を手に入れようとする詩の「3人で子どもを作るのはどうかな?」という突拍子もない提案から始まる3人の暮らし。愛する人とともに生きることに迷い、悩む姿を描いた繊細なドラマに観客は深く引き込まれ、場内は静けさと温かな空気に包まれた。

上映終了直後には、作品の余韻を惜しむかのような大きな拍手が沸き起こった。上映後、再び登壇した広瀬監督は「素晴らしい会場で皆さんと一緒に作品を観させて頂いてとても幸せな気持ちでいっぱいです。少し笑いも起きていてほっとしました」と胸をなで下ろし、万雷の拍手で迎えてくれた観客に感謝の思いを伝えた。

柄本は「笑いが起きていたり、思わぬところで思わぬ反応があったりと、『こうやって見てもらえるんだ』という、ある種の感覚みたいなものが海を渡ったなっていうことを実感しました」とコメント。

石橋も「この映画のテーマっていうのはとても複雑なものだと思うのですが、広瀬監督はその中に軽やかさをたくさん詰め込んでいて、それをしっかり皆さんが受け取ってくださった感覚がしてとても胸がいっぱいです」と語り、初上映を終えて感無量の様子を見せた。

『このごにおよんで愛など』

観客と直接対話するQ&Aコーナーでは、キャスト陣が繊細な演技で表現したキャラクターや、気になるエンディングについて掘り下げる質問が次々と寄せられた。

「詩がなぜ杜夫を選んだのか深く納得できるほど魅力的だった。役作りにおいて共感したところは?」と問われた柄本は、「このお話を特別なものではなくごく普通の日常として捉えていたので、共感という意味ではあまりなかったかもしれません」と回答。

さらに、役作りで工夫した点について、「僕が真顔でいると、どうしても何かを疑っているように見えてしまうみたいで(笑)。杜夫は序盤、潤奈と詩の関係に全く気づいていない役どころなので、場を3人で楽しんでいる様子や『潤奈ちゃんいい子だな』という素直な気持ちが見えやすくなるよう、真顔を解除してリアクションをあえてライトかつ大きめにしていました。詩からカミングアウトを受けるまでは、とにかくその明るい反応をベースにして演じていました」と自身の役作りを明かし、会場の関心を集めた。

さらに、「作品を通じて『愛の形』は“普通”と定義できるものはないと感じた。潤奈として、そして石橋さん自身が求める『愛の形』とは?」と質問された石橋は、「潤奈は『子どもがほしい』という強い願いを持ち、それは当たり前に叶うものだと思って生きてきました。でも制度によってその『当たり前』から排除され、苦しむことになります。それでも自分の想いに直面し、詩ちゃんのことが好きで諦めない姿勢にすごく惹かれました」と役柄への思いを語った。

さらに、自身にとっての「愛」について問われると、「私にとって『愛すること』は『ギブすること(与えること)』だと思っています。潤奈も本当は誰かに惜しみなく愛を与えたかったはずなのに、それができなかったことが何よりの苦しみだったのではないかと思います」と役への真摯な思いを明かした。

また、広瀬監督が「彼女に振り回されながら映画を楽しんでいただけたら」と語っていた主人公・詩のキャラクターについて質問が及ぶと、監督は「詩ちゃんは『子ども』のような存在として、常に後部座席に座っているようなイメージで描いていました」と説明。

続けて、「一見、詩ちゃんだけがわがままに見えますが、杜夫にも潤奈にもそれぞれ譲れないものがあります。それぞれの譲れない想いをぶつけ合い、混ぜ合わせていきながら物語を作っていきました」と語り、3人の個性と複雑な関係性を描く上でのこだわりを明かした。

Q&Aセッションが終了すると、登壇者たちに惜しみない拍手と歓声が送られ、会場が熱気と温かな余韻に包まれる中、イベントは幕を閉じた。わがままで、ずるくて、だけどどこか愛おしい――。不器用な3人が揺れ動く感情と向き合いながら紡ぎ出す本作に期待が高まる。

■長澤まさみコメント全文

今日は、素晴らしい晴れ舞台に参加することができず、ごめんなさい。映画の撮影時から、「釜山映画祭に行けたらいいよねぇ」なんて、話していた中での念願の映画祭参加だったのでとても残念です。あ、でも、きっと佑くんとしずかちゃんが舞台挨拶を大いに盛り上げてくれると思いますので、安心しております!

『このごにおよんで愛など』は、自分たちらしい「家族」の形を求めて、3人が悩んだり、立ち止まったりしながら必死に前に進んで行く物語です。この作品を通して、普段生活していて見えづらい、様々な人たちの存在や、視点に触れるきっかけになったように思います。複雑なことを知った気になるのではなく、知ろうとし続ける姿勢を大切に日々を生きたいです。この映画が、釜山映画祭という大きな舞台で世界初上映されると思うと心が躍ります。

また、いつか、皆様とお会いできますように。여러분, 너무 좋아해요(みなさん、大好きです)。

『このごにおよんで愛など』は2026年11月27日より全国公開。

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