出口夏希×蒔田彩珠が4ヵ月の猛練習! 実写『ルックバック』漫画制作シーンで見せた成果
是枝裕和監督が実写ならではの漫画を描く“音”へのこだわり明かす
是枝裕和が監督・脚本・編集を手がけ、藤本タツキの傑作漫画を実写映画化する『ルックバック』より、主人公・藤野と京本が一心に漫画制作に没頭する姿を捉えた本編映像が解禁された。
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原作は、小学館漫画賞を受賞し、2025年には『劇場版「チェンソーマン レゼ篇」』が公開されるなど、国内外で高い評価を集める漫画家・藤本タツキによる同名短編漫画。2021年に「少年ジャンプ+」で公開されると大きな反響を呼び、「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位に輝くなど、多くのクリエイターや漫画ファンから支持を集めた。
2024年には劇場アニメ『ルックバック』が公開され、第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。2026年7月現在、発行部数は100万部を突破している。
小学4年生の藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメートから絶賛されるほど絵に自信を持っていた。しかしある日、学年新聞に掲載された不登校の同級生・京本の漫画を目にし、その圧倒的な画力に打ちのめされる。京本に追いつきたい一心で漫画を描き続ける藤野だったが、なかなか差を縮めることができず、ついには漫画を描くことを諦めてしまう。
やがて迎えた卒業の日。京本の家へ卒業証書を届けることになった藤野は、彼女が自分の漫画の熱心なファンだったことを知る。漫画へのひたむきな思いを通じてつながった二人は、やがて一緒に漫画を描き始める。ともに夢を追い、かけがえのない時間を重ねていく藤野と京本。だが、そんな二人の日常を大きく揺るがす出来事が訪れる――。
監督・脚本・編集を務めるのは、2018年に『万引き家族』(18年)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞した是枝裕和。近年も『ベイビー・ブローカー』(22年)『怪物』(23年)『箱の中の羊』(26年)がカンヌ国際映画祭に出品されるなど、国内外で高い評価を受けている。
藤野役を演じるのは、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』や映画『か「」く「」し「」ご「」と「』(25年)『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(26年)に主演した出口夏希。京本役には、『ハピネス』(24年)『消滅世界』(25年)に主演し、『海よりもまだ深く』(16年)をはじめ数々の是枝作品に出演してきた蒔田彩珠が扮する。

(C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2 Pictures・集英社
解禁されたのは、藤野の部屋でともに机に向かい、漫画を描く藤野(出口)と京本(蒔田)の日常を切り取ったシーン。キャラクターを描く藤野と、背景を描く京本がそれぞれペンを走らせる音や、原稿の紙が擦れる音が印象的に響く中、描き上げた原稿を覗き込みながら、藤野が「そこもう少しシンプルな方がキャラクターが立つかな」と語りかけると、京本は「そっか、つい描きすぎちゃった」と返す。二人の自然体な会話が聞こえてくる。
「主人公の男の子の名前決めてなかった…」と独りごちながらペンを走らせる藤野。その声に楽しそうな笑みを浮かべて聞き耳を立てる京本は、「しゅー、しゃー、しゅー、しゃー」と自身が描く線の音を口ずさみながら背景を埋めていく。ひたむきに漫画に情熱を注いだ二人の、かけがえのない時間を覗き見るような映像となっている。
クランクインの約4ヵ月前から漫画を描く練習に打ち込み、撮影期間中も時間を見つけてはペンを握っていたという出口と蒔田。本編でも実際に二人が描いている手元が使われており、蒔田は「手元の寄りは緊張して震えちゃって。でも完成した映像を見たら、ちゃんと上達していく感じが出ていたので練習して良かったと思いました」と振り返る。出口も「ちゃんと練習をやってきたし、自信がないと線に出ちゃうと思って自信満々に描いていました」と、練習を重ねた成果に自信をのぞかせる。
本作の実写化に先立ち、原作者の藤本タツキと会話を交わした是枝監督は、藤本の「ベテランアシスタントの方がペンで迷いなく線を引く『シャッ』という音がかっこいいんです」という話から、実写化するうえでの着想を得たことも明かしている。
そんな藤本の言葉をまさに具現化した、漫画を描くシーンの“音”へのこだわりについて、是枝監督は「やっぱり音がだんだん変わらないといけと思っていた。そこは実写ならではの部分だったから。最初は、子どもだった2人が恐る恐る描いていた線が、成長した時に『シャッ、シャッ』という音になってないとダメ。それは伝えられたと思います」と語る。漫画制作ならではの“音”にも注目しながら、スクリーンに映し出される藤野と京本の姿を見届けたい。
『ルックバック』は2026年9月11日公開。
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