吉岡里帆「とても面白いスリラー、そして温かい物語」 映画『シャドウワーク』完成披露上映会レポート

#シャドウワーク#吉岡里帆#奈緒

(C)佐野広実/講談社 (C)2026「シャドウワーク」製作委員会
(C)佐野広実/講談社 (C)2026「シャドウワーク」製作委員会
(C)佐野広実/講談社 (C)2026「シャドウワーク」製作委員会

配偶者や親から暴力を受けた女性たちを匿うシェルター<おうち>で行われていたのは……佐野広実の同名人気小説を映画化した『シャドウワーク』の完成披露上映会が開催され、ダブル主演を務めた吉岡里帆、奈緒をはじめ、<おうち>メンバーの美保純、酒井若菜、ファーストサマーウイカ、佐月絵美、風吹ジュン、そして監督の吉野竜平(※「吉」の上は「土」)が登壇した。

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夫から暴力を受けて声なき痛みを抱える女性・紀子を演じた吉岡は「薫と紀子という2人の女性が2本軸で進む物語で、絶対に交わらなかったはずの2人が交わっていくところのミスリード的サスペンス要素と、DVという辛く悲しい描写と<おうち>というシェルターの柔らかく優しく温かい空気感が混じり合った時に起こる不思議な化学反応。それが皆さんを物語世界にグッと引き込んでくれる作品です」とコメント。

加えて「とても面白いスリラー、そして温かい物語ができたと思っております」と満員御礼の会場に向かって挨拶し、夫からの圧力に苦しめられながらも、事件の真相を追い続ける刑事・薫を演じた奈緒も「こうしてみんなで舞台に立つことができて、凄く幸せな時間を過ごせるなと楽しみに参りました」と笑顔を見せた。

奈緒は吉野監督から「刑事だからといって良い人を演じなくていい」と指示された事を明かしながら「正義を持って警察官を志したけれど、その正義が壊されてしまった背景があるというのを大切に演じさせていただきました。現場では野監督が声のトーンなど色々な演出を細かく施していただきました」と繊細な熱演を報告。

北村匠海との初共演については「台本を読んで感じる以上に、北村さんを目の前にした時に『凄く怖い…』という気持ちが湧きました」と北村の役への没入感に目を見張りながら「普段は穏やかな方です」とフォローしていた。

絶望の中にいた紀子に救いの手を差し伸べる看護師・路子役の美保は、女優らしさを排除して自然体で臨んだそうで「割と生活に馴染んでいたと思います。ちゃぶ台もあったりして、私はちゃぶ台世代だから。ひっくり返しはしなかったけれど」などと笑わせて、吉岡から「色気がだだ漏れちゃっていました」と隠せぬ色香を褒められると「ありがと~!」と大喜びだった。

<おうち>で暮らす女性の1人、明るさの裏に傷を抱える繊細なしのぶ役の酒井は「劇中ではしのぶのバックボーンは一切描かれていませんが、撮影の前に監督からしのぶにまつわるプロフィールを頂いて、それを頼りにキャラクターを深めていきました」と述べた。

同じく、やさしく聡明な奈美役のウイカは「今日は和やかなイベントになると思いますが、作品の内容との温度差でみなさん風邪を引きそうになるはず」とユーモアを交えて注意喚起。奈美については「(美保と風吹の)Wじゅんさんが社長と秘書だとするならば、私の役は常務というか現場のリーダー。無償の愛や優しさの筆頭が奈美。最初はなぜ私にこの話が来たのかと思った」と新境地開拓を予告した。

<おうち>の無邪気な末っ子的存在・凛役の佐月は人生初金髪で熱演。「お仕事で自分の髪の毛をチェンジ出来るのが凄く楽しかった。撮影中は『イエーイ!』という感じでした」と無邪気な笑みを浮かべた。

傷ついた女性たちを静かに温かく支える<おうち>の家主・昭江役の風吹は、本作を通して現実で起こる凄惨な事件の背景に思いを馳せるようになったという。「この映画は面白くて魅力的ですが、そこだけではなくて救済しなければいけない人たちが世の中には沢山いるという事をイメージしながら見ていただきたい」などと切実な想いを口にしていた。

野監督は「メインの皆さんもそうですが、セリフ一言のキャストの人まで、こんなにバチっと全員キャストがハマった感覚は本当に奇跡的です。キャストの皆さんはオーラのある方ですが、映画の中では街中ですれ違うような、隣の席に座ってるような、本当に普通の人の空気をまとっています」と俳優陣を大絶賛し「作品を気に入っていただけたら、周りの方に勧めていただいて、一緒に映画を盛り上げていただけたら嬉しいです」と反響の広がりに期待を込めた。

『シャドウワーク』は2026年9月25日より全国公開。