30億円横領容疑で逮捕された実在の経営者が検察に挑む
内野聖陽主演、松本若菜、北村一輝共演で、2019年に大阪の不動産デベロッパー社長・山岸忍の身に起きた実際の事件を本人が綴った「負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部」の映画化が決定した。2026年11月13日に全国公開される。
東証一部上場の不動産デベロッパーの社長を務める藤堂は、社員たちに慕われながら多忙な日々を送っていた。
2019年、藤堂は3年前の学校用地買収をめぐり、関西地検から事情聴取の呼び出しを受ける。検事・鈴鳴はフレンドリーに接するが、48日後、藤堂は30億円の業務上横領容疑で逮捕される。すでに逮捕されていた学校の理事長と、藤堂の部下である社員・木下との共謀が疑われていたのだった。
拘置所に収監された藤堂を待ち受けていたのは、屈辱的で孤独な日々だった。勾留が続く中、藤堂は一代で築き上げた会社を守るため、自ら社長を退任する。絶望の淵に立たされた藤堂のもとに、恋人・美奈から一通の手紙が届く。そこには、藤堂を支える覚悟と「負けないで!」という言葉がつづられていた——。
冤罪を晴らすため、戦う決意を固めた藤堂は、元検事、元判事、刑事弁護の専門家、企業法務の専門家らスペシャリストが集結した最強の弁護士ドリームチームとともに逆襲への準備を進めていく。そして6度目の請求で保釈が認められる。逮捕から8ヵ月と2日に及ぶ勾留だった。
裁判に向けて準備を始めた藤堂と弁護士チームは、逮捕された木下の取り調べを記録した映像を検証する。そこには、驚愕の事実が隠されていた——。
大阪地検特捜部による、自ら作り上げたストーリーを裏付けるためのずさんな捜査。その一方で、最強弁護士チームは録音・録画された検事の取り調べを解析し、法廷で初めて取調室という密室で行われた検事による罵倒や恫喝、脅迫まがいの取り調べの実態を明らかにした。こうして検察の闇があぶり出されていく…。

本作は実際の事件を基に、『超高速!参勤交代』(14年)、『空飛ぶタイヤ』(18年)、『シャイロックの子供たち』(23年)を手がけた本木監督がダイナミックなエンターテインメント作品へと昇華させた。
本木監督は本作について、「人生の絶頂にいた男が、冤罪と酷薄な人質司法によって全てを失い、どん底からいかに立ち上がり、声を上げはじめたのか。魂を削るように演じた内野聖陽さんを軸に、迫真の芝居で臨んだ俳優たちの応酬を堪能して頂きたいです。繰り返される理不尽に怒り、驚嘆しながら、強固な組織に身を委ねざるを得ない人間の弱さや愚かさも伝わればと思っています」と作品に込めた思いを語る。
主人公・藤堂繁を演じるのは、『JIN-仁-』、『臨場』シリーズ、『PJ ~航空救難団~』などで裏表のない豪快なキャラクターを演じてきた内野聖陽。
内野は、「人間の作った司法の世界も、他の仕組みと同じように、決して万能で完全無欠ではないのだという事実を改めて知ったように感じます。国家権力のもとに行使されるそうした間違った捜査方法は、人の命、人生を奪う、天敵のいない暴力になりうるんだということがとても怖いことだと感じました」と、本作の題材となった事件を知った際の衝撃を率直に語る。
さらに、「冤罪は誰でも巻き込まれる可能性があるということを、見ていただく方にも感じとってもらえたら…虚構の世界だけだろうと思うような話が、日常と地続きであるという『怖さ』を体感しながら見て頂けたらなと思います」と作品への思いを明かし、自らの信念を決して手放さない主人公を力強く、ときに繊細に演じている。
藤堂を追い詰めていく検事・鈴鳴通役には、『西園寺さんは家事をしない』『わたしの宝物』『Dr.アシュラ』などで立て続けに主演を務め、唯一無二の存在感を放つ松本若菜が扮する。
松本は本作の撮影を振り返り、「内野さんの役にとことん向き合われる姿は、現場にいるすべての人の温度を上げ、私自身の気持ちも更なる高みに導いてくださいました。本木監督の”繊細と豪快”両極の演出により、作品全体としてとても力強いものとなっていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけますと幸いです」とコメントを寄せている。
フレンドリーに接しながらも藤堂を検察の都合よくコントロールしようとする鈴鳴もまた、自らの正義に忠実な人物だ。撮影中も思わず息をのむような緊張感に包まれていたという、2人が取調室で対峙するシーンへの期待が高まる。
自らも同業の社長でありながら、藤堂の豪快な性格に魅せられて友人となり、藤堂の逮捕後も無実を信じて支え続ける君塚大作役を演じるのは、ドラマ『地面師たち』、映画『木挽町のあだ討ち』(25年)、連続テレビ小説『風、薫る』などで幅広い役柄を演じてきた北村一輝。
北村は出演にあたり、「本木克英監督、そして内野聖陽さんとは、以前からぜひご一緒したいと思っておりましたので、迷いなくお引き受けさせていただきました」と語る。
また、撮影については「監督が作り出す空気感と、内野さんの高い集中力が非常に心地よく、想像以上に充実した時間を過ごさせていただきました」と振り返った。
あわせて、藤堂、鈴鳴、君塚それぞれのキャラクタービジュアルも解禁された。まっすぐで力強いまなざしを向ける藤堂には「この社長、無実の罪ですべてを失う」、不敵にほほ笑む鈴鳴には「この検事、勝つためには手段を選ばず」、優しく微笑む君塚には「この経営者、友を信じ、支え抜く」と、それぞれの人物像を表すコピーが添えられている。
検察という組織の闇に立ち向かった一人の社長と最強弁護士チームがたどり着いた事件の真相とは何だったのか。二度と冤罪被害を生まないために闘った、不屈のチームの物語がこの秋誕生する。

■内野聖陽
ある日突然、自分があらぬ疑いをかけられ、検察の作ったシナリオで有罪扱いされていく。
本作で描かれる事件について知った時、現代の日本の司法の世界にそんなことがあり得るのかと、衝撃でした。過去にも冤罪事件はいくつもありますが、この役柄を演じるにあたって思ったことは、人間の作った司法の世界も、他の仕組みと同じように、決して万能で完全無欠ではないのだという事実を改めて知ったように感じます。
国家権力のもとに行使されるそうした間違った捜査方法は、人の命、人生を奪う、天敵のいない暴力になりうるんだということがとても怖いことだと感じました。
事実に立脚してはいますが、フィクションとして、主人公の置かれた逆境を味わって頂けたらと思っています。
脚本の素晴らしさ、監督の演出、共演のみなさん、スタッフのみなさんにも助けていただき、藤堂繁が演じられたと思っています。
特に「負けへんで」というタイトルは助けられました。この作品において一番肝腎な、シンプルで力強いメッセージで、僕自身も撮影を戦い抜く中で、何度も奮い立たせてもらった言葉でもあります。
冤罪は誰でも巻き込まれる可能性があるということを、見ていただく方にも感じとってもらえたら…虚構の世界だけだろうと思うような話が、日常と地続きであるという「怖さ」を体感しながら見て頂けたらなと思います。

■松本若菜
お話しをいただいて、原作を拝読させていただきました。難しい題材でしたので、当時の事を調べていくうちに、どんどん気持ちが引き締まったのを覚えています。
鈴鳴検事はいわゆる”怒鳴る取調官”ではありません。表面的にはいくつもの顔を見せ、嫌な印象を与えず相手に寄り添い信頼される。それを自然にできてしまう人なので、常に彼女の本質を想像しながら鈴鳴というキャラクターを作っていきました。
内野さんの役にとことん向き合われる姿は、現場にいるすべての人の温度を上げ、私自身の気持ちも更なる高みに導いてくださいました。本木監督の”繊細と豪快”両極の演出により、作品全体としてとても力強いものとなっていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけますと幸いです。

■北村一輝
本木克英監督、そして内野聖陽さんとは、以前からぜひご一緒したいと思っておりましたので、迷いなくお引き受けさせていただきました。撮影現場では、監督が作り出す空気感と、内野さんの高い集中力が非常に心地よく、想像以上に充実した時間を過ごさせていただきました。内野さんにこれ以上ないほどふさわしい役柄だと感じております。作品の完成を、私自身とても楽しみにしております。
■本木克英監督
人生の絶頂にいた男が、冤罪と酷薄な人質司法によって全てを失い、どん底からいかに立ち上がり、声を上げはじめたのか。魂を削るように演じた内野聖陽さんを軸に、迫真の芝居で臨んだ俳優たちの応酬を堪能して頂きたいです。繰り返される理不尽に怒り、驚嘆しながら、強固な組織に身を委ねざるを得ない人間の弱さや愚かさも伝わればと思っています。
『負けへんで』は2026年11月13日より全国公開。
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