ウクライナ国境近くの町で起きた国家による無差別銃撃事件…忠誠心揺らぐ共産党員が混乱のなか辿り着いた“真実”とは?

#アンドレイ・コンチャロフスキー#ウクライナ#ソ連#ロシア#共産主義#親愛なる同志たちへ#実話

(C)Produced by Production Center of Andrei Konchalovsky and Andrei Konchalovsky Foundation for support of cinema, scenic and visual arts commissioned by VGTRK, 2020
親愛なる同志たちへ
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親愛なる同志たちへ

77回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、第93回米アカデミー賞国際長編映画賞・ロシア代表に選定された『親愛なる同志たちへ』が48日より公開される。今回、本予告映像と場面写真が公開された。

・『親愛なる同志たちへ』解禁された場面写真はこちら!

ロシアの巨匠コンチャロフスキーが激動の3日間をスリリングに描く

196261日、ソ連南部ノボチェルカッスクの機関車工場でストライキが勃発した。「雪どけ」とも称されたフルシチョフが目指した豊かな共産主義統治にも陰りが見え始め、困窮にあえぐ労働者たちが物価の高騰や給与カットに抗議の意思を示したのだ。社会主義国家で大規模なストライキが起こったことに危機感を覚えた政権は、スト鎮静化と情報遮断のために最高幹部を現地に派遣、翌日には約5000人の市民への銃撃を開始した。

熱心な共産党員で市政委員も務めるリューダは、18歳の愛娘スヴェッカの身を案じ、凄まじい群衆パニックが巻き起こった広場を駆けずり回る。三つ編みに青いリボン…スヴェッカはどこにいるのか、すでに銃撃の犠牲者となって“処分”されてしまったのか。長らく忠誠を誓ってきた共産党への疑念に揺れるリューダが、必死の捜索の果てにたどり着いた真実とは…。

スターリン後の社会に希望を見出し、その世界に疑いを持たなかった1人の女性が知る、残酷な事実。真実の瓦解が起きたとき、人はどう生きるのか、あるいは生き抜くのか、84歳の巨匠コンチャロフスキーの答えがここにある。

『暴走機関車』(85年)、『映写技師は見ていた』(91年)やタルコフスキー作品の共同脚本などで知られる巨匠アンドレイ・コンチャロフスキーは事件を再現するため徹底して細部にまでこだわり、サスペンスとアクション、そして心理表現を巧みに織り交ぜ、リューダがたどる激動の3日間をスリリングに描出した。事件から60年が経つ現在も、ロシアによるウクライナ侵攻、香港やミャンマー、ウイグル地区など事件は絶えない。

今回、公開された予告編では、熱心な共産党員であった主人公リューダが国家による市民への無差別銃撃事件を目の当たりし、娘が行方不明になったことで祖国への忠誠心が揺らいでいく様子を実にドラマチックに表現している。

この不穏な世界情勢と地続きにあり、本作は決して遠い過去の話と言えない重いメッセージをはらんでいる。ソ連解体から30年。まさに「今」見るべき作品である本作を、ぜひ劇場で目撃しよう。

『親愛なる同志たちへ』は48日より公開される。