前編/胸キュン純愛 vs ドスケベ下ネタ! 今旬の中川大志・森川葵が真逆の2本で共演

#元ネタ比較

『通学シリーズ 通学途中』
(C)みゆ・エブリスタ (C)2015「通学シリーズ」製作委員会
『通学シリーズ 通学途中』
(C)みゆ・エブリスタ (C)2015「通学シリーズ」製作委員会

女子のキュンキュン純愛『通学途中』と
男子のドスケベ全開『監獄学園』

たいていの世の女子が萌えるのはキュンキュンする純愛。それも恋愛が成就する前の友だち以上・恋人未満の微妙な距離感であればあるほどキュン度は高い。反対に世の男子が好きなのはずばり下ネタ。友達以上・恋人未満どころか、恋愛なんてなんぼのもんじゃいと暴走してしまうのが相場と決まってる。

そこでいま注目したいのは、女子をキュンキュンさせる映画『通学シリーズ 通学途中』と、男子のドスケベ心を刺激するTVドラマシリーズ『監獄学園-プリズンスクール-』だ。この2作は女子派・男子派と対照的な内容ながら、意外とどちらも男女ともに見ても楽しく、そのうえなんといっても面白いのは共演者が同じというところ!

「シーブリーズ」のCMや映画『青鬼 ver.2.0』で初主演し、は放送中のドラマ『南くんの恋人〜my little lover〜』でも主演を務める中川大志と、「Seventeen」の人気モデルで『チョコリエッタ』や『おんなのこきらい』と映画主演作が相次ぎ、『She』『ごめんね青春!』などドラマでも活躍する森川葵という、今旬の2人が演じている。

『通学シリーズ 通学途中』は、先立って公開された『通学シリーズ 通学電車』のシリーズ第2弾で、女子中高生から絶大な支持を受ける“みゆ”原作のケータイ小説を映画化したラブストーリーだ。第1弾の『〜通学電車』のほうはファンタジックなラブストーリーで、ファンタジー要素も、やたらとドラマティック過ぎる展開も、原作は原作で、映画はまた別の意味でちょっと無理があって、せっかくキュンキュン高まる胸も冷めてしまうことにもなりかねない。

でも、『〜通学途中』のほうは、(ケータイ小説としては避けられない道なのか)ファンタジー要素もドラマティック展開もあるにはあるが無理があるほどではなく、古典的な三角関係の片思いが描かれて安定感がある。森川扮するユキはユカという彼女のいるキョースケに恋し、中川演じるコウはそんなユキに思いを寄せながらも静かに見守っている、これぞまさに純愛というべき王道ラブストーリーが繰り広げられるのだ。

原作のコウは絵画で天才的な才能の持ち主ということもあって、呪文を唱えたりするなど変わり者でとっつきにくいイメージだが、映画版のコウは中川の優しげな雰囲気も相まってナチュラルな男の子像だ。ユキは恋に不器用で地味な優等生だが、どちらかというとエキセントリックな役の似合う森川が意外とハマっている。

キャラクターもナチュラルならストーリーも演出も自然体。ユキに危機感を持つユカが不良をけしかけるシーンは原作よりもあざとく昭和のドラマ風だが、王道な純愛ものだからと流すことができる。

中川と森川が見せるもどかしくて切ない片思いと2人の縮まったり離れたりする距離と、不器用な恋に苦しむユキを静かに見守ってくれるコウの姿に女子ならキュンキュンしないわけがない。友だち以上・恋人未満な間柄を行きつ戻りつしつつコウの部屋で2人っきりで過ごす特別な時間は、ドキドキと甘く胸に広がっていく。強引さや過剰感もないので、男子もすんなり受け入れることができるはず。デートで彼女に誘われたとしても、ゲンナリ気味だった彼氏のほうもいつしか引き込まれている、なんてこともあるかもしれない。(文:小野田礼/ライター)

【元ネタ比較】後編/胸キュン純愛 vs ドスケベ下ネタ! 今旬の中川大志・森川葵が真逆の2本で共演

『通学シリーズ 通学途中』は11月21日より全国公開、『監獄学園-プリズンスクール-』はTBSテレビほかで放送中。

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