岩井俊二に女子高生が「なんで女子高生の気持ちがわかるの?」と質問

岩井俊二監督(左端)と桜井美南(右端)
岩井俊二監督(左端)と桜井美南(右端)

『花とアリス殺人事件』の女子高生限定最速試写会が2月10日に新宿バルト9で行われ、同作の原作・監督・脚本をつとめる岩井俊二と女子高生代表として、5代目「ネスレ キットカット受験生応援キャラクター」をつとめる桜井美南が登壇した。

鈴木敏夫P「岩井さんならアニメーションを作れるなと昔から思っていた」

今回、長編アニメーション作品に初挑戦した岩井監督は「大変ではありましたが、楽しかったです。一昨年の9月くらいに画コンテを描き始め、2年間粛々とやり続けてきて、やっとここまで来たなという感じです」と感慨深げ。

「いきなりアニメの制作に入るのではなく、キャラクターのベース作りのために、役者さんたちと話し合いながら、画コンテに合わせて全編実写の撮影もしました」と撮影秘話を明かした。

一方、映画の主人公と同じ高校生代表として招かれた桜井は、「これまでの実写版と変わらず、花とアリスの仲睦まじい様子が描かれていて、共感する部分もたくさんありました」と作品を見た感想を述べると、岩井監督に「なんでこんなにも女子高生の気持ちがわかるんだろうって思います。どうしてですか?」と質問。岩井監督は「自分ではそうは思っていなかったのですが、この映画を作るにあたって、女子高生が普段どういうことを思っているのか、考える機会は多くなりました」と答えていた。

また、岩井監督は「なんとなく寄り添って、気付いたときにはずっと一緒にいる人が、親友なのかなと思います。それが花とアリスの物語にも反映されています。お互いに『この子が一番!』とは全く思っておらず、なんで一緒にいるんだろうと思いながら、なんとなくずっと付かず離れず寄り添っている関係が微笑ましくていいなと思い、この作品にも生かしました」と、本作に込めた思いを口にしていた。

『花とアリス殺人事件』は2月20日より公開となる。

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