村上春樹から映画化の打診。名匠が語る実現しなかった理由とは?

村上春樹とのエピソード語ったマイケル・ラドフォード監督
村上春樹とのエピソード語ったマイケル・ラドフォード監督
村上春樹とのエピソード語ったマイケル・ラドフォード監督
マイケル・ラドフォード監督
マイケル・ラドフォード監督
『トレヴィの泉で二度目の恋を』ポスター
(C) 2014 CUATRO PLUS FILMS, LLC

シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマーという2大アカデミー賞俳優共演で送るチャーミングなラブストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』。この映画でメガホンをとる『イル・ポスティーノ』(94年)などで知られる名匠マイケル・ラドフォード監督が、インタビューの際に村上春樹との意外なエピソードを明かしたことがわかった。

シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマー共演作の予告編解禁

配給元によると、「今後、日本の原作の映画化は考えていますか?」とラドフォード監督に質問したところ「村上春樹とは親交があり『国境の南、太陽の西』の映画化の話があった。村上春樹は『アメリカで撮ってくれ』と言ったが、僕は日本的な映画で日本的なフィーリングがあると思った、いろいろあって実現はしなかった」と答えたそう。ほかに好きな小説家を尋ねると「吉本ばなな」を挙げたという。

本作『トレヴィの泉で二度目の恋を』は、妻を亡くし、生きる気力を亡くしたフレッド(クリストファー・プラマー)が、娘の勧めでアパートに引っ越すところからスタート。隣の部屋には、魅力的だがやや変わり者のエルサ(シャーリー・マクレーン)が住んでいた。エルサの長年の夢は、映画『甘い生活』のマストロヤンニとアニタ・エクバーグのようにトレヴィの泉に行くこと。そんな2人の出会いは最悪だったが、やがてエルサは旋風のようにフレッドの心に入り込み、フレッドは人生を楽しむことを学んでいく。だが、そんな折、エルサが病に侵されていることをフレッドは知ってしまう、という内容。

人生は幾つになっても楽しむことができると教えてくれるのみならず、2人の一筋縄ではいかない恋の行方にも笑って泣いてときめくことができる珠玉のハートフルムービーに仕上がっている。

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