オスカーも夢じゃない!? マライア・キャリー出演の秀作が大ヒット

マライア・キャリー/南アフリカの高級リゾート、ワン&オンリー・ケープタウンのグランドオープニング・パーティにて (C)2009 Getty Images
マライア・キャリー/南アフリカの高級リゾート、ワン&オンリー・ケープタウンのグランドオープニング・パーティにて (C)2009 Getty Images

サンダンス映画祭で審査員グランプリと観客賞を獲得、またトロント映画祭でも観客賞を受賞したことから、アカデミー賞の有力候補と言われている『Precious: Based on the Novel Push by Sapphire(原題)』。11月6日に全米4都市18館の限定公開で封切られたが、オープニング成績は約190万ドルで、大成功だった。このため配給のライオンズゲートはサンクスギビング・デー(感謝祭)までに上映劇場を600館以上に拡大しようと計画しているとハリウッド・レポーター紙が報じている。

ライオンズゲート社の社長ジョー・ドレーク氏は「『Precious〜』はすでに口コミによる宣伝効果を生み出している。良い映画でも、普通は6、7週経たないと口コミは広がっていかないのだけれど」とコメントしている。この作品は、プロデューサーとして有名トークショーの司会者であるオプラ・ウィンフリーが参加。ソーシャル・ワーカー役を、マライア・キャリーがほぼすっぴんで熱演。また看護士役でレニー・クラヴィッツが出演と、話題性があったこともプラスになったのかもしれない。

ニューヨークのハーレムに住み、両親から性的、精神的虐待を受ける16歳の黒人の女の子が、ある教師と出会い読み書きを覚え、生きる希望を見出していくというのがこの映画のあらすじ。重い内容でありながらこれだけ観客の支持を得ているのは秀作である証拠だろう。このままオスカー獲得に向けて突き進んで行くのか、要注目!

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